出版社内容情報
東西交渉史の要路となったスパイス・ルートを詳細に跡づけ,四大スパイス争奪に発する大航海時代のヨーロッパ人東洋進出の経緯を中心に香料をめぐる世界史を描く。
内容説明
陸の大道シルク・ロードとともに東西交渉の要路をなしたスパイスルートを詳細に跡づけ、胡椒・肉桂・丁香・肉荳蒄の四大スパイス争奪にはじまる〈大航海時代〉のヨーロッパ人東洋進出の経緯を中心に、香料をめぐる人間の果てしない欲望の歴史をえがく。『南海香薬譜』『香料』『香談』『スパイスの歴史』とならぶ比較文化史的香料研究のライフワークの精髄。
目次
第1部 香薬東西(生活と香料;オリエント、エジプト、インド、そしてアラビア;中国と日本;ポルトガル)
第2部 香辛料〈スパイス〉の世紀(スパイスで覇権を握り、スパイスで没落したポルトガル;ゴアのオールド・フォートとフランシスコ・ザビエー聖人;蘭英のインドネシア進出と、スパイスで始まった二つの東インド会社;16世紀末、リンスホーテンの記述するスパイス)
香辛料貿易のアウトライン
香料の道〈スパイス・ルート〉