出版社内容情報
女性が人生のさまざまな岐路で直面する諸問題を母 - 娘関係に隠された無意識の分析を通して読み解き,その実践的解決法を示しつつ女の一生を女性の言葉で語る試み。
内容説明
前著『母の刻印―イオカステーの子供たち』で女性の性欲を男性の欲望に還元するフロイトの精神分析理論を父権的社会=男性優位社会のイデオロギーとして厳しく断罪した著者が、誕生から死に至る女の一生を、女性の立場から、女性の言葉によって語る試み。女性が人生のさまざまな岐路で直面する諸問題―恋愛、結婚、妊娠、出産、育児、避妊、離婚、更年期、等々―を“母‐娘”関係に隠された無意識の分析を通して読み解き、その対処法を示しつつ女の一生を連続性において捉えなおす。
目次
第1章 女性に生まれる
第2章 小さな女の子の生活
第3章 思春期
第4章 愛
第5章 産児欲望
第6章 避妊
第7章 移行
結び ホルモンと無意識
著者等紹介
オリヴィエ,クリスティアーヌ[オリヴィエ,クリスティアーヌ][Olivier,Christiane]
1938年、医師を父として生まれる。ソルボンヌでジャン・ピアジェとコレット・シランの下で心理学の学士号を取得。ジャック・ラカン、フランソワーズ・ドルトと共に精神分析を行なった後、1972年、精神分析医としてエクサン‐プロヴァンスに居住。エクサン‐プロヴァンス大学のフェミニズム学科講師として、女性に関するフロイト理論の再検討に取り組む。以後、女性分析医の立場から、一貫してフロイトの精神分析理論への根底的批判を展開して国際的に大きな反響をよぶ
大谷尚文[オオタニナオフミ]
1947年生。東北大学文学部卒業。石巻専修大学教授
柏昌明[カシワマサアキ]
1957年生。立教大学大学院文学修士。東北大学非常勤講師をつとめる。2000年没
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感想・レビュー
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in medio tutissimus ibis.