出版社内容情報
1960年代に始まる世界革命の歴史的敗北は政治運動の無力化をもたらした。資本機械によって分断された諸階級と性的・人種的マイノリティは実存主義的な闘争に疲弊し、それぞれの政治的選択はときに衝突する。人びとはなぜ革命を忘れたのか。かつてイタリアの〈政治犯〉たちが世に問うたドキュメント“Do you remember revolution?”から再出発し、異種混淆の闘争を接続する革命の書。
内容説明
Do you remember revolution?資本機械によって分断された諸階級と性的・人種的マイノリティは闘争に疲弊し、それぞれの政治選択はときに衝突する。異種混淆の闘争を接続する主体とはいかなるものか。マイノリティと諸階級が世界を変える。マルクス、フーコー、ネグリ/ハート、ドゥルーズ/ガタリを批判的に継承し、乗り越えるための革命論。
目次
第1章 単一の階級闘争から複数の階級闘争へ
第2章 グローバリゼーションと革命のなかにおける女性と人種差別された人々の「無償労働」
第3章 ヨーロッパと二十世紀の革命
第4章 フェミニズムと植民地化された人々―新たな階級闘争
第5章 主体性の「搾取と生産」の批判
第6章 階級闘争の抑圧
第7章 「予想できない主体」と革命の時代
第8章 複数階級ならびにマイノリティの闘争、カタストロフ、世界革命
著者等紹介
ラッツァラート,マウリツィオ[ラッツァラート,マウリツィオ] [Lazzarato,Maurizio]
1955年、イタリア生まれの社会学者、哲学者。現在、パリにて非物質的労働、労働者の分裂、社会運動などについての研究を行なう。アントニオ・ネグリらの雑誌『マルチチュード』の創刊より編集委員を務め、アンテルミッタン(非常勤芸能従事者)やプレカリアート(不安定生活者)らの社会運動にも携わっている
杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・現代思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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