出版社内容情報
われわれはいま、ネオファシスト、セクシスト、レイシストたちの時代を生きている。憎しみが民主主義を蝕み、法治国家と例外状態の境界が薄れゆく黙示録的世界において、新自由主義の根源にひそむ内戦の論理とわれわれはいかに闘うべきか。空虚な集合としての民衆ではなく新たな政治的主体へ、そして革命家へと生成するために、現代の資本主義機械とその支配装置を分析する。
目次
序論―黙示録の時代
第1章 資本は戦争を仕掛ける(ピノチェトからボルソナロへ(回帰)
貧者の金融化
新しいファシズム ほか)
第2章 技術機械と戦争機械(社会機械か戦争機械か;覇権主義的戦争機械;ファノンとラジオ ほか)
第3章 革命家への生成と革命(革命は十九世紀にはじめて世界的になった;世界内戦か世界革命か?;支配的諸関係総体の革命 ほか)
著者等紹介
ラッツァラート,マウリツィオ[ラッツァラート,マウリツィオ] [Lazzarato,Maurizio]
1955年、イタリア生まれの社会学者、哲学者。現在、パリで非物質的労働、労働者の分裂、社会運動などについての研究を行なう。アントニオ・ネグリらの雑誌『マルチチュード』の創刊より編集委員を務め、アンテルミッタン(非常勤芸能従事者)やプレカリアート(不安定生活者)らの社会運動にも携わっている
杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・現代思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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