叢書・ウニベルシタス<br> 普遍的価値を求める―中国現代思想の新潮流

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叢書・ウニベルシタス
普遍的価値を求める―中国現代思想の新潮流

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  • サイズ 46判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588011214
  • NDC分類 125.9
  • Cコード C1310

出版社内容情報

普遍という概念は、いまもなお警戒されている。西洋近代も日本も自らを普遍と称し、それは数え切れない暴力を引き起こしてきた。では中国はどうなのか。本書は、中国中心主義や中国特殊論の批判を踏まえて、価値相対主義に陥ることなく、「共に享受する普遍性」としての「新天下主義」を提唱し、文明、文化、国家へと議論を展開する。真に多様性・多元性を尊重するための思考とともに、《ウニベルシタス》もまた、新たに始動する。

内容説明

普遍という概念はいまもなお警戒されている。西洋近代も日本も自らを普遍と称し、それは数え切れない暴力を引き起こしてきた。では中国はどうなのか。本書は、中国中心主義や、中国特殊論の批判を踏まえて、価値相対主義に陥ることなく「共に享受する普遍性」としての「新天下主義」を提唱し、文明、文化、国家へと議論を展開する。

目次

第1部 来たるべき東アジア(新東アジア秩序の構想―EU式の運命共同体;世界的な保守主義時代の到来;新天下主義と中国の内外秩序)
第2部 自由主義を問い直す(中国は何を根拠に世界を統治するのか;二つの啓蒙―文明的自覚か、文化的自覚か;自由主義はなぜ枢軸文明に接続しなければならないのか)
第3部 国家主義を超えて(普遍的文明か中国的価値か―中国の歴史主義思潮への批判;中国にはリバイアサンが必要なのか―国家主義思潮への批判;儒家の孤魂、身体はどこに)
付録 対話(許紀霖・中島隆博・石井剛・鈴木将久・林少陽・王前)

著者等紹介

許紀霖[キョキリン]
1957年生まれ。華東師範大学歴史系教授。中国現代思想文化研究所副所長、華東師範大学‐ブリティッシュコロンビア大学現代中国と世界連合研究センター中国側主任、中国歴史学会理事、香港『二十一世紀』雑誌編集委員を兼任。ハーバード大学、台湾中央研究院、フランス社会科学高等研究院、東京大学、ベルリン自由大学などで客員教授を歴任。主に20世紀中国思想史と知識人研究及び上海都市文化研究を行っている。『中国知識人十論』は2005年中国国家図書館文津図書賞を受賞、『中国の出番?』は香港の『亜洲週刊』によって2019年十大中国語良書のトップに選ばれている

中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。専門は中国哲学、世界哲学

王前[オウゼン]
1967年生まれ。東京大学教養学部附属東アジア・リベラルアーツ・イニシアティブ特任准教授。専門は政治哲学、思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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鵐窟庵

6
中国の現代思想家による、中国思想における普遍性の変遷。かつては中華思想に基づく『天下主義』3つの圏域-中央、辺境、外地-による政治的社会的普遍性があったが、西洋近代との邂逅によって、中国も一つの特殊性に転換してしまった。そこに加えて清朝末期や明治維新といった東アジアの動乱や戦後の冷戦構造の中で、中国がいかに左右に揺れ、自由主義と国家主義の狭間にいたか、そして改革解放以降、急激にシュミット主義に収束して国家像の議論が加熱し、新たな普遍性を獲得しようとする。著者は現中国の政治体制が普遍性には不十分と批判する。2020/10/07

niwa

2
著者のご専門である知識人の思想分析部分は、現代思想の流れと絡めてとてもおもしろかった。習近平の国家主席就任前からシュミット主義が台頭していて、そこに至る思想史的・社会史的流れの説明も読みごたえがあった。一方、東アジアや儒教についての提言部分は主張の根拠に共感できず、理解できなかった。知識人としての理想を打ち立てようとしようとするのはわからないでもないが、それが誰に響くのだろうか…2020/11/20

KOH

1
中国の現代思想について知れる。許先生の常に中国を普遍に向かって開こうとする姿勢には感嘆の念を覚えるばかりである。そこには国家や民族を至上とする中国であってはいけないという強い危機感がみて取れる。そして、習政権下での現在の中国を鑑みたときに、本書が提示していることはまさに中国のオルタナティブとなりうるものではないかとい感じた。本書を通じて私個人が考えたのは、ではいかに日本を普遍に向かって開いていけるかである。偏狭な国家・民族を至上とする風潮は日本にもあるが、日本もそうであってはいけないのではないだろうか2021/02/28

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