叢書・ウニベルシタス<br> 殺人区画―大量虐殺の精神性

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叢書・ウニベルシタス
殺人区画―大量虐殺の精神性

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  • サイズ 46判/ページ数 472p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588011078
  • NDC分類 361.3
  • Cコード C1336

出版社内容情報

二十世紀、非戦闘員に向けられた集団的暴力は戦争の三倍以上の人命を奪ったと言われる。ホロコーストをひとつの頂点として、ホロドモールやポル・ポト派による虐殺、ユーゴスラヴィア、ルワンダの虐殺にいたる無数の悲劇はいかなる人びとにより、いかにして実行されたのか。権力者の命令で、あるいは自ら進んで大量殺戮に従事した人びとの置かれた状況と、彼らを殺戮へと駆り立てる方法を社会学的に分析する。

内容説明

ホロコーストをひとつの頂点としてカンボディア、ユーゴスラヴィア、ルワンダの悲劇にいたる大量虐殺・民族浄化は、いかなる人びとにより、いかなる状況下で、いかにして実行されたのか。文明化と暴力の関係をめぐる理論を拡張する社会学の新たな挑戦。

目次

第1章 序論
第2章 普通の加害者と近代性―状況に条件づけられた合意
第3章 同一化と非同一化の広がる輪
第4章 人間の歴史における暴力の変容
第5章 ルワンダ―自己破壊的な破滅
第6章 集団虐殺の体制と社会の区分化
第7章 大量虐殺の四つの方法―事例の歴史
第8章 集団虐殺の犯人と人格の区分化
第9章 結論

著者等紹介

デ・スワーン,アブラム[デスワーン,アブラム] [de Swaan,Abram]
1942年、オランダに生まれる。アムステルダム大学名誉教授、社会学者。アムステルダム社会科学研究所の共同設立者であり、1987年より同所所長、会長を歴任。コーネル大学、コロンビア大学でも客員教授として教鞭を執り、著書は十数か国で翻訳されている

大平章[オオヒラアキラ]
1949年、広島に生まれる。1972年、早稲田大学第一文学部英文科卒業。1980年、同大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程満期修了。早稲田大学教授。1990年、2001年、2011年、ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

58
社会学者がホロコーストやクメールルージュ、ルワンダ等を手掛かりに虐殺を論じた一冊。先行研究としてはアイヒマン実験、ミルグラム実験等があるが、本書ではそれら権力への盲従等は批判的に論じられている。表題になっている区画とは虐殺を社会一般から隔離する区画にして、殺人実行者を心理的に区別する区画として捉えているのは興味深し。また虐殺の状況を「征服者の逆上」「恐怖による支配」「敗北者の勝利」「メガポグロム」に分類して論じているのも興味深かった。先行研究に異を唱える部分もあるが、この分野に興味あれば一度は読むべき。2020/09/22

Arte

0
社会学者が大量虐殺について考察した本。何といっても、序論のまとまりっぷりが素晴らしい。「大量虐殺に手を染めるのはどういう人なのか」論には、私はさして興味がないが(作者は、アイヒマンが積極的にユダヤ人虐殺に手を染めたのは明らかとして、アーレントには否定的)、大量虐殺を「征服者の逆上」「恐怖による支配」「敗北者の勝利」「メガポグロム」の4つに分類しているのは、非常に興味深かった。2020/06/28

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