叢書・ウニベルシタス<br> 犯罪・捜査・メディア―19世紀フランスの治安と文化

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叢書・ウニベルシタス
犯罪・捜査・メディア―19世紀フランスの治安と文化

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  • サイズ B6判/ページ数 296,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588010491
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C1322

出版社内容情報

秩序を脅かす犯罪者、公権力を担う警察・司法組織、そして新聞・出版メディアの分析を通じて、近代社会の治安の危機を読み解く文化…秩序をおびやかす犯罪者たち、公権力を担う警察・司法組織、そして両者の近代的イメージを創り出した大量発行の新聞・出版ジャーナリズムは、民主主義社会の治安の危機をいかに映し出してきたか。犯罪文化史研究の第一人者が、連載小説や三面記事、警察官の回顧録などの膨大な資料をもとに、犯罪や監獄に関わる文学的表象や、〈社会防衛〉の言説史を多面的に分析した新しい社会史。

日本の読者へ

はじめに



第一部 犯 罪



第1章 犯行現場──パリのトポグラフィーと社会的イマジネール



第2章 「アパシズム」の考古学── 一九世紀の野蛮人とアメリカ・インディアン



第3章 「危険階級」の終焉?──『ファントマ』シリーズにおける労働者と犯罪者



第4章 夜襲という恐怖



第二部 捜 査



第5章 警察官の回想録──ひとつのジャンルの出現?



第6章 捜査官ジャヴェール



第7章 二〇世紀初頭の「危険性」と「社会防衛」



第8章 処罰の危機?



第三部 メディア



第9章 一九世紀における三面記事と犯罪小説



第10章 監獄の光景



第11章 戦時中の三面記事(一八七〇─一九一四)



第12章 一九一四年から一九一八年にかけて──連載小説の終焉?



おわりに── 一九世紀と二〇世紀の犯罪と治安に関するひとつの見方



訳者あとがき

図版出典一覧

原 注

人名索引

ドミニク・カリファ[カリファ ドミニク]
(Dominique Kalifa)
1957年生まれ。1994年,ミシェル・ペローの指導のもとパリ第7大学修了。レンヌ第2大学准教授,教授を経て,2002年,アラン・コルバンの後任としてパリ第1大学教授に就任。2015年にはアンスティチュ・ユニヴェルシテール・ド・フランス会員に任命される。近代の犯罪と大衆文化を専門とし,著書にBiribi. Les bagnes coloniaux de l’arm?e fran?aise(Perrin, 2009), Les bas-fonds. Histoire d’un imaginaire(Seuil, 2013, mauvais genre賞), La v?ritable histoire de la belle-?poque(近刊)などがある。

梅澤 礼[ウメザワ アヤ]
1979年生まれ。上智大学卒業後,ベルギー政府給費生,フランス政府給費生として留学したのち,2012年,パリ第1大学博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て,現在立命館大学嘱託講師。専門は近代の文学と犯罪学。共著に『近代科学と芸術創造──19?20世紀のヨーロッパにおける科学と文学』(行路社,2015年),共訳書に『ラスネール回想録』(平凡社,2014年)などがある。

内容説明

秩序をおびやかす犯罪者たち、公権力を担う警察・司法組織、そして両者の近代的イメージを創り出した大量発行の新聞・出版ジャーナリズムは、民主主義社会の治安の危機をいかに映し出してきたか。犯罪文化史研究の第一人者が、連載小説や三面記事、警察官の回顧録などの膨大な資料をもとに、犯罪や監獄に関わる文学的表象や、“社会防衛”の言説史を多面的に分析した新しい社会史。

目次

第1部 犯罪(犯行現場―パリのトポグラフィーと社会的イマジネール;「アパシズム」の考古学―一九世紀の野蛮人とアメリカ・インディアン;「危険階級」の終焉?―『ファントマ』シリーズにおける労働者と犯罪者;夜襲という恐怖)
第2部 捜査(警察官の回想録―ひとつのジャンルの出現?;捜査官ジャヴェール;二〇世紀初頭の「危険性」と「社会防衛」;処罰の危機?)
第3部 メディア(一九世紀における三面記事と犯罪小説;監獄の光景;戦時中の三面記事(一八七〇‐一九一四)
一九一四年から一九一八年にかけて―連載小説の終焉?)

著者等紹介

カリファ,ドミニク[カリファ,ドミニク] [Kalifa,Dominique]
1957年生まれ。1994年、ミシェル・ペローの指導のもとパリ第7大学修了。レンヌ第2大学准教授、教授を経て、2002年、アラン・コルバンの後任としてパリ第1大学教授に就任。2015年にはアンスティチュ・ユニヴェルシテール・ド・フランス会員に任命される。近代の犯罪と大衆文化が専門

梅澤礼[ウメザワアヤ]
1979年生まれ。上智大学卒業後、ベルギー政府給付生、フランス政府給付生として留学したのち、2012年、パリ第1大学博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、現在立命館大学嘱託講師。専門は近代の文学と犯罪学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Susumu Kobayashi

3
著者はパリ第一大学の史学教授とのこと。3部構成で、第一部は19世紀フランスの犯罪(フィクションも含む)、第二部は捜査、第三部はメディアとなっている。フィクションに対する言及も多い。何度も言及されているのはウージェーヌ・シュー『パリの秘密』、アレクサンドル・デュマ『パリのモヒカン族』、ポンソン・デュ・テライユ『パリのドラマ(ロカンボール)』などの長大な作品。『パリの秘密』は読んだが、残りの2作は未読なので、いずれ読まなければなるまい。フィクションの方に関心のある筆者としてはちょっと物足りなかった。2017/01/22

だん

1
読んだことのない作品が大半で、理解が十分とはとても言えない。理解した中で特に興味深かった項目は「警察官の回想録」「処罰の危機?」「戦時中の三面記事」「1914年から1918年にかけて」あたりか。それ以外にも、フランスを論じた書物の中で意外にも言及されたジェームズ・フェニモア・クーパーの「モヒカン族の最後」にテンションが上がった、すきな作品です。しかし「パリのモヒカン族」は未読。2017/03/19

抹茶ケーキ

0
フランスの犯罪史家の論文集。20世紀初頭に犯罪からの「社会防衛」という概念が登場し、「危険性」や「不定期刑」の概念で補強されていったことが論じられる章が特に面白かった。現在の犯罪心理学でも用いられる用語は違うとはいえ、筆者自身が最後の章でフランスに関して述べているように、実質的な内容はこの当時から変わっていないように思える。2017/04/28

だん

0
再読。前回読んだときよりこちらの知識が増えたためビジュアルを伴って読める部分も多かった。 一点、ヴィドック、マセらの肩書が「警察庁長官」と訳されているがこれは誤り。巻末に掲載された1818-48年の警察組織図の中で、警察庁と訳されている⑤の組織がヴィドック達を長としていた時期は一度もない。ヴィドック達が長を務めていたのは⑥(警視庁)の下部組織であるBrigade de sûreté (ないしその後継組織)のほう。組織図に名称を合わせ警察庁長官と訳されるべきはp100のフランシェの肩書(警察総局長)である。2023/08/10

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