叢書・ウニベルシタス<br> 実在論を立て直す

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叢書・ウニベルシタス
実在論を立て直す

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  • サイズ B6判/ページ数 289,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588010453
  • NDC分類 111.8
  • Cコード C1310

出版社内容情報

現在哲学界に多大な影響力をもつ二人が哲学の根本問題に挑み、自然と人間に関する実在論の理念を現代の多元的世界のなかで立て直す。20世紀後半から現在に至るまで哲学界に多大な影響力を与え続ける重鎮二人が共同して哲学の根本問題に挑戦した記念碑的作品。コンピュータ、認知科学、心の哲学からマルチカルチュラリズム論まで幅広い知見をもつ哲学者が、既存の概念枠への根底的な批判から出発し、人間と世界とに関する新たな見方を明らかにして、自然と人間に関する実在論の理念を、現代の多元的世界のなかで立て直す。

はじめに



第一章 わたしたちをとらえて離さない描像



第二章 媒介主義の描像から逃れる



第三章 信念の確認



第四章 接触説──前概念的なものの場所



第五章 身体化された理解



第六章 地平の融合



第七章 立て直された実在論



第八章 多元的な実在論



監訳者あとがき



索引

ヒューバート・ドレイファス[ドレイファス ヒューバート]
(Hubert Dreyfus)
カリフォルニア大学バークレー校名誉教授。邦訳された著書に『インターネットについて――哲学的考察』(石原孝二訳、産業図書)、『世界内存在――『存在と時間』における日常性の解釈学』(門脇俊介監訳、産業図書)、『コンピュータには何ができないか――哲学的人工知能批判』(黒崎政男・村若修訳、産業図書)、『ミシェル・フーコー――構造主義と解釈学を超えて』(共著、山形?洋ほか訳、筑摩書房)など。

チャールズ・テイラー[テイラー チャールズ]
(Charles Taylor)
マギル大学名誉教授。邦訳された著書に『近代――想像された社会の系譜』(上野成利訳、岩波書店)、『自我の源泉――近代的アイデンティティの形成』(下川潔・桜井徹・田中智彦訳、名古屋大学出版会)、『今日の宗教の諸相』(伊藤邦武・佐々木崇・三宅岳史訳、岩波書店)、『ヘーゲルと近代社会』(渡辺義雄訳、岩波書店)、『マルチカルチュラリズム』(共著、佐々木毅・辻康夫・向山恭一訳、岩波書店)など。2008年度京都賞受賞。

村田 純一[ムラタ ジュンイチ]
1948年生まれ。専門:現象学・科学哲学。立正大学文学部教授。主な著作に『技術の哲学』(岩波書店、2009年)、『色彩の哲学』(岩波書店、2002年)、『知覚と生活世界――知の現象学的理論』(東京大学出版会、1995年)など。

染谷 昌義[ソメヤ マサヨシ]
1970年生まれ。専門:知覚と行為の哲学・環境の哲学。高千穂大学人間科学部准教授。主な著作に『知の生態学的転回 第1巻 身体――環境とのエンカウンター』(共著、東京大学出版会、2013年)、『脳神経倫理学の展望』(共著、勁草書房、2008年)、『環境のオントロジー』(共著、春秋社、2008年)、翻訳にヤン・エルスター『合理性を圧倒する感情』(勁草書房、2008年)など。

植村 玄輝[ウエムラ ゲンキ]
1980年生まれ。専門:フッサールおよび初期現象学。立正大学人文科学研究所研究員。主な著作に『真理・存在・意識――フッサールの『論理学研究』を読む』(知泉書館より近刊予定)、「現象学的実在論と感覚の関係説」(『現象学年報』第31号、2015年)、「フッサールの反心理主義批判」(『哲學』第66号、2015年)、翻訳にT・E・タフコ編著『アリストテレス的現代形而上学』(共訳、春秋社、2015年)など。

宮原 克典[ミヤハラ カツノリ]
1982年生まれ。専門:現象学・心の哲学。ハーヴァード大学Fellow in Philosophy(日本学術振興会海外特別研究員)/東京大学学術研究員。主な著作に『知の生態学的転回 第1巻身体――環境とのエンカウンター』(共著、東京大学出版会、2013年)、“Perceiving other agents: Passive experience for seeing the other body as the other’s body”(『現象学年報』第31号、2015年)、翻訳にジョナサン・コール『スティル・ライヴズ――脊髄損傷と共に生きる人々の物語』(共訳、法政大学出版局、2013年)、ショーン・ギャラガー、ダン・ザハヴィ『現象学的な心―心の哲学と認知科学入門』(共訳、勁草書房、2011年)など。

内容説明

哲学の根本を問い直す。コンピュータ、認知科学、心の哲学、マルチカルチュラリズム論―現代の哲学界に多大な影響力を与え続ける重鎮二人が共同して哲学の根本問題に挑戦する。既存の概念枠への根底的な批判から出発し、人間と世界とに関する新たな見方を明らかにして、自然と人間に関する実在論の理念を、われわれが生きる現在の多元的世界のなかで立て直す。

目次

第1章 わたしたちをとらえて離さない描像
第2章 媒介主義の描像から逃れる
第3章 信念の確認
第4章 接触説―前概念的なものの場所
第5章 身体化された理解
第6章 地平の融合
第7章 立て直された実在論
第8章 多元的な実在論

著者等紹介

ドレイファス,ヒューバート[ドレイファス,ヒューバート] [Dreyfus,Hubert]
カリフォルニア大学バークレー校名誉教授

テイラー,チャールズ[テイラー,チャールズ] [Taylor,Charles]
マギル大学名誉教授。2008年度京都賞受賞

村田純一[ムラタジュンイチ]
1948年生まれ。専門:現象学・科学哲学。立正大学文学部教授

染谷昌義[ソメヤマサヨシ]
1970年生まれ。専門:知覚と行為の哲学・環境の哲学。高千穂大学人間科学部准教授

植村玄輝[ウエムラゲンキ]
1980年生まれ。専門:フッサールおよび初期現象学。立正大学人文科学研究所研究員

宮原克典[ミヤハラカツノリ]
1982年生まれ。専門:現象学・心の哲学。ハーヴァード大学Fellow in Philosophy(日本学術振興会海外特別研究員)/東京大学学術研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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34

23
話題になったメイヤスー本と較べて本書の評判はあまり聞かないけれど、テーマからしてもアプローチからしても非常に近しい内容(結論は別)。メイヤスーがカント、ハイデガー、ウィトゲンシュタインの構成する三角形を「相関主義」としてゴミ箱に投げ捨てたの対して、本書の著者たちはデカルト以来の「媒介説」にハイデガー、メルロー=ポンティ、ウィトゲンシュタインの三角形を「接触説」として対抗させる。存在者たちは「さしあたりたいてい」というかたちで実在に直接触れているのであり、「原初的で切り離せない仕方で巻き込まれている」のだ。2017/04/09

渡邊利道

2
最近の分析哲学系形而上学の議論とシンクロする本と言えるかもしれない。心の哲学を現象学から見直すドレイファスと、幅のひろい見識を持つカナダの哲学者テイラーの共著で、デカルト以後の近代認識論の枠組を「媒介説」と名づけ、それに対してハイデガー、メルロ=ポンティ、ヴィトゲンシュタインなどを引きながら認識の前段階を措定する「接触説」を立て、ローティの非実在論をも批判して、関与と離脱の二つの姿勢から生み出される「実在』の多様性を認めていくという議論。思弁的実在論の外側から実在へ向かっているとでも言おうか。2017/11/15

生きることが苦手なフレンズ

0
案外、常識的というか中道的というか、極端に走らない結論でびっくりしました。 ただ、多元的実在論というアイディアは今の社会では受け入れられにくいだろうな、と思います。2016/11/21

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