叢書・ウニベルシタス<br> 創造と狂気―精神病理学的判断の歴史

個数:

叢書・ウニベルシタス
創造と狂気―精神病理学的判断の歴史

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月24日 17時56分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 279,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588010156
  • NDC分類 493.71
  • Cコード C1310

内容説明

“狂気のエクリチュール”は存在するのか?フーコーの「作品の不在」の概念に応答しつつ、芸術と狂気の総合が問題化されてきた歴史と、それが文化的事象となる瞬間を記述する。

目次

第1部 法医学的アプローチ(診断の諸原則;分類の魔;エクリチュールの震え;ヒステリーのエクリチュール、自動記述)
第2部 病んだ天才の歴史(シャラントンの偉人廟;幻覚にとらわれた人;神経のトランス;優秀変質者;標準を超えるもの)
第3部 芸術家としての狂人の肖像(詩人とその狂気;裁き手を前にした狂人芸術家;子ども、芸術家、野蛮人、狂人)

著者等紹介

グロ,フレデリック[グロ,フレデリック] [Gros,Fr´ed´eric]
1965年生まれ。パリ東(クレテイユ)大学哲学教授。パリの高等師範学校(ENS)で学び、哲学教授資格を取得。1999年にミシェル・フーコーについての研究「認識の理論と知の歴史」で博士号を取得。その後は、フーコーに関する著作を刊行する他、精神医学、正義と暴力といったフーコーの思想に触発された大きなテーマを軸に研究を行っている。フーコーのコレージュ・ド・フランス講義集の編者でもある

澤田直[サワダナオ]
1959年、東京生まれ。パリ第1大学哲学科博士課程修了(哲学博士)。立教大学文学部教授、専門はフランス現代思想、フランス語圏文学

黒川学[クロカワマナブ]
1958年、神奈川県生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。明治大学、青山学院大学非常勤講師。フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

33
ラウリスタ~さんの感想がきっかけで手に取った本です。アウトサイダー・アートに存在している論理性と「狂人と見られて対応されている自我」への意識を炙り出した文化論。それを踏まえた上で「過剰とも言える自我へ固執する、狂人と見なされた創造者の創造は狂気がなければ為されなかったものなのか、それとも元々、産み出す力があったものなのか」という問いへの考察が興味深いです。また、ピネルの隔離病棟からの解放以来、社会に溶け込んでいた狂人がロンブローソらの外見的特徴や血族関係を辿ることによる犯罪者研究での一般人と再区別化も注目2014/09/22

ラウリスタ~

20
時間つぶしのために手に取ったこの本は意外にも非常に面白かった。フーコー研究者による、19〜20世紀の狂気と文学との関係。狂人は時に、というよりも多くの場合、非常に明晰で論理的に自分がいかに迫害されているかについて文章を書く。その論理性の高さに圧倒されつつも、そこに現れるあまりにも明らかな狂気に再度驚かされる。文学の側面からこの時代の狂気扱った研究は多いが、こちらは医学的側面から、膨大な原資料を狩猟することによって書かれた論。世紀末の文学と狂気について関心のある人に特におすすめか。2014/09/17

mikuriya

2
書き抜きのメモが10KBを越えた。病跡学史のまとめと考えてもいいかな。いい本です。2014/11/01

海野藻屑

1
精神病の症状が創造性をもたらすこともあると。まさに紙一重なんだな。2017/06/18

shi 2

0
19-20世紀の狂気と文学、創造性をめぐる論考。狂人(精神病患者)が書いた手記や手紙には、狂気、妄想と、それらを体系立てる明晰さ、創造性が同居しているという19世紀の精神医学的見解からスタートし、近代において「狂気的な天才、狂気的な創造性」イメージがどのように形成されたかを同時代の医学論文を狩猟することで実証的に明らかにしている。ただ、狂気と創造性が同居し、創作において調和した天才と、一般的な精神病患者の創造性とは、やはり別だろうと思う。特に患者の妄想に見られる創造性とは2021/07/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8100580
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。