叢書・ウニベルシタス<br> ウィーン五月の夜

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叢書・ウニベルシタス
ウィーン五月の夜

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009488
  • NDC分類 948
  • Cコード C0398

内容説明

オーストリア文学の旗手ペルッツの多彩な創作活動の全貌を伝える。1906~39年の間に書かれた短編小説・紀行・文芸評論などを収録したアンソロジー。未刊・未発表作を含むこれらの作品群は、戦争に明け暮れた20世紀前半の生々しい証言である。

目次

1 短編一(自由な鳥;ウィーン五月の夜)
2 短編二(みじめな道化役!;軍曹シュラーメク ほか)
3 紀行(ウクライナのスケッチ;世界で二番めに物価の高い町 ほか)
4 文芸時評(インド;西暦一七五〇年前後 ほか)

著者等紹介

ペルッツ,レオ[ペルッツ,レオ][Perutz,Leo]
1882‐1957。プラハのユダヤ人家系に生まれる。1882年から99年までプラハで過ごす。99年に家族でウィーンへ移住、文学活動を行う。1916年従軍で負傷。作品『第三の魔弾』(1915)、『九時から九時の間』(1918)、『ボリバル侯爵』(1920)、『最後の審判の巨匠』(1923)等で文学的地位を築く。ヒトラー・ドイツによる1938年のオーストリア併合後、家族とウィーンを離れ、テル・アヴィヴに移住

ミュラー,ハンス=ハラルト[ミュラー,ハンスハラルト][M¨uller,Hans‐Harald]
1943年ハンブルク生まれ。ハンブルク大学でドイツ語学、英語英文学、比較言語学、一般言語学等を修める。ハンブルク大学教授。専門は文学理論と文学史の研究、ドイツ近・現代文学の研究

小泉淳二[コイズミジュンジ]
1957年生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学(独文学専攻)。茨城大学人文学部教授

田代尚弘[タシロタカヒロ]
1947年生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士後期課程修了(ドイツ教育思想専攻)。茨城大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゅー

9
未完の短編が2篇、掌編が6つ、紀行文、文芸時評からなる一冊。不親切な作りのため、掲載されている短編が未完だという情報は翻訳底本の「編者あとがき」を読まないとわからない。せめて目次に一言でも入れておいて貰えれば困惑せずにすんだのに。その未完の「自由な鳥」では後々に重要になるであろう登場人物が出てきて、さあこれからどうなるという所で中断されている。登場人物の強い個性と、入り組んだ相互関係がほの見えるだけに残念。掌編ではペルッツらしい幻想的で血なまぐさい物語で楽しめた。とにかく最初の2篇が未完というのが残念。2013/05/03

スターライト

7
ペルッツの短篇、紀行文、文芸批評などを収めた本。短篇はどれもペルッツらしさあふれるもので、緊迫感に満ちたものが多い印象。紀行文の人々の息遣いまで感じさせる文章は、小説作品と共通するもので鋭い観察眼もうかがえる。文芸時評は僕の知らない作家・作品が多いが、ペルッツの関心のありかを知ることができ、有益。詳細を極める訳注も大変参考になり、読書の理解を手助けするものとなっている。2016/01/04

刳森伸一

5
未完の小説が2篇、短篇小説が6篇、紀行文が8篇、文芸時評が9篇所収された寄せ集め的な本だが、これがかなり面白くて驚いた。未完の小説はかなり物足りないのだけど、短篇小説と紀行文が良かった。特に、短篇小説の『「国のために最善を尽くし」』と『月を狩る』と、紀行文の『カルタゴ』と『村の建国記念日』は、やや大袈裟に言えば、代表的な長編小説にも匹敵するような面白さがあったと思う。2016/06/03

ブルーハート

4
1938年、ヒトラーによるオーストリア併合後のウィーンで、非アーリア人の主人公と仲間達がウィーンを脱出したがっている。未完の小説ではあるが、当時の街の息づかいがリアルな映像のように見えてくる。もしも、この続きを書くとすれば?レオ・ペルッツ自身は1938年7月にウィーンを脱出して、これを未完のままにして、1957年に死んだ。2019/03/29

ムチコ

3
表題作はナチスドイツによるオーストリア併合時期のウイーンの様子が描かれていて緊迫感がある。紀行文も明るい雰囲気で、違うペルッツを楽しんだ。収録作のうち、「軍曹シュラーメク」は「宿屋カルテェシェ」、「月を狩る」は「月は笑う」に改められて『アンチクリストの誕生』におさめられています。2017/11/07

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