叢書・ウニベルシタス<br> サバタイ・ツヴィ伝―神秘のメシア

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叢書・ウニベルシタス
サバタイ・ツヴィ伝―神秘のメシア

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  • サイズ B6判/ページ数 2冊/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009174
  • NDC分類 199
  • Cコード C1310

内容説明

謎のメシア、伝説の生涯。ユダヤの宗教と神秘主義の歴史において最も重要な17世紀のメシアニズム運動の発生と展開、およびその運動における謎のメシア=サバタイ・ツヴィの行跡を精査した、ユダヤ学の泰斗ショーレムの畢生の大作。民族の自立とパレスチナ回帰を希求するメシア運動の指導者サバタイ・ツヴィはなぜユダヤへの忠誠を棄てたのか。無類の作用を及ぼしたひとりの人間の異端的生涯を再構築する。

目次

上巻(サバタイ主義運動の背景;サバタイ・ツヴィ(一六二六‐一六六四)のスタート
パレスチナにおける運動の始まり(一六六五年)
サバタイがガリポリで捕えられるまでの運動(一六六五‐一六六六年))
下巻(ヨーロッパにおける運動(一六六六年)
サバタイの棄教までの東方ならびに中心地ガリポリにおける運動(一六六六年)
棄教のあと(一六六七‐一六六八年)
サバタイ・ツヴィの晩年(一六六八‐一六七六年))

著者等紹介

ショーレム,ゲルショム[ショーレム,ゲルショム][Scholem,Gershom]
1897‐1982。ベルリン生まれのイスラエルのユダヤ学者。ドイツの大学で数学・物理学・哲学を学ぶ。シオニズム青年運動のグループに加わりパレスチナへの道を志向。1923年以降はエルサレムに移住。1933‐65年エルサレムのヘブライ大学のユダヤ神秘主義及びカバラー学の教授。この分野の世界的権威。1958年ユダヤ研究にたいする「イスラエル賞」をはじめ、68‐74年イスラエル科学人文学アカデミー会長、75年以降西ベルリン芸術アカデミー会員等、数々の顕彰に輝いた。生涯ユダヤ精神の精髄を説きつづけ、ドイツ・ユダヤ人史への厳しい批判と姿勢を堅持、彼の最大の思想的親友ヴァルター・ベンヤミンは「唯一の真のユダヤ精神の体現者」と評した

石丸昭二[イシマルショウジ]
1940年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学専攻。お茶の水女子大学名誉教授。現在獨協大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roughfractus02

7
キリスト教でイエスという歴史上の人物を通して概念化されるメシアは、ユダヤ教では徹底して名として抽象次元に留まる。そのためタルムード学者達は、メシア概念を現実の歴史を相対化する理念と捉える努力と、ニヒリズムに陥りアナーキーな解釈に突き進む傾向を抑制する努力を強いられる。が、17世紀にその禁を破り、自らメシアと称する男が現れ、多くのユダヤ教徒を熱狂させ、裁判にかけられてイスラム教に改宗するという出来事が起こる。著者はこの男サバタイ・ツヴィに関する夥しい文献を読み解きつつ、現代のメシアニズムのあり方を模索する。2021/09/09

おまるたろう

2
ユダヤ教メシアニズムの頂点に君臨する人物を活写した、ほとんど類書のない本。のちにトルコに捕縛され「偽メシア」となり、亜流の流派の教祖に祭り上げられる。この出来事は、ニヒリズム的なメシア主義運動に発展する。本書を書くにあたり、20世紀の科学的マインド、隣接学問の携わる多くの学者の知見がもちいられている。とくに心理学的手法を適用しているのは画期的である。膨大な資料、雑報記事をもとに、サバタイ周辺のイデオローグや側近や擁護者、批判者、与太者、偽預言者などの、数多くの人物にも焦点が当てられている。2021/10/02

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