叢書・ウニベルシタス
ムージル 伝記〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 660p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588009143
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C1323

内容説明

ユートピアを追求しながらも、志なかばにして斃れた「厳密性と魂」の作家ムージルの生涯を通して、十九世紀末から二十世紀にかけての、人間にひそむ可能性発現の時代、未曾有の残虐と繁茂する思想の時代をも生き生きと描き出す。

目次

「まるで子供のうちに全部決まってしまったかのようだ」―幼少年期
家族の発見―先祖と親戚(付論)
悪魔の尻の穴で―寄宿生時代
ベルヴェデーレのアポロ対タービン発電機―工科大学生 ブリュン時代一八九八年~一九〇二年
「シュトゥットガルトはなじめず、親しめなかった」―工学実験室の無給助手
反転と反転像―ベルリンで哲学を学ぶ
気取り屋にして「カトリック的人間」―ヨハネス・フォン・アレシュ
魂の新たな段階―『生徒テルレスの混乱』
「幸福になる才能がない」―グリーヴィシュ嬢、ヘルタ、アンナ、そしてヘルマ
悲喜劇の光景―グストゥルとアリースと二人の魂の師ルートヴィヒ・クラーゲス〔ほか〕

著者等紹介

コリーノ,カール[コリーノ,カール][Corino,Karl]
1942‐。ハイエルン州北部に農場主、音楽家の息子として生まれる。エアランゲン大学およびテュービンゲン大学でドイツ語ドイツ文学、古典文献学、哲学を研究。1969年テュービンゲン大学のバイスナー教授のもと、ローベルト・ムージルの『合一』についての論文により博士号取得。ヘッセン放送局文化部に入社し、1985年から文化部長。その後フリーの著述家としてテュービンゲンに在住。ピサ、セントルイス、エッセンにおいて客員教授、ベルリン学士院フェロー、I.バッハマン賞審査委員など。ムージルの伝記的研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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