内容説明
フランス東洋史学の泰斗が、権力と宗教の関係を重視しつつ、記号学=現代シンボル学を駆使して、人類文明史の中心人物である「王」の存在理由を把握しようと試みた野心作。フレイザー『金枝篇』との対決をはらむ、実証的な訳注による批判的読解も問題を掘り下げる。
目次
第1章 君主制
第2章 王‐人間
第3章 神聖な王
第4章 人間‐神
第5章 王の生と死
第6章 王の御物
第7章 キリスト‐王
第8章 キリスト教徒の王
第9章 王と教会と貴族
著者等紹介
ルー,ジャン=ポール[ルー,ジャンポール][Roux,Jean‐Paul]
フランスの社会学者。専門分野はトルコ・モンゴル語族。執筆当時はルーヴル学院教授、国立科学研究センター(CNRS)の研究主任を経て、現在は同センターの名誉研究主任
浜崎設夫[ハマサキセツオ]
1944年生まれ。早稲田大学文学部フランス文学科、同大学院修士課程修了。現在駒澤大学非常勤講師。専門領域は十九世紀フランス文学で、特にスタンダール(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。