内容説明
文化/文明/民族/国家/宗教のちがいを超えて、人類に共通する価値=地盤はなにかを、人間学的視点から問いなおす。“9.11”後に執筆された序文を付す。
目次
第1章 文化的多様性と共通価値(四つの提言;共通価値への四つのアプローチ)
第2章 共通倫理の探究(ジュリアン・バンダの予言;生き残るための価値;ミニマリズム的価値;ミニマリズムを超えて)
第3章 道徳の基盤とは何か―ミニマリズム的アプローチ(基礎づけ、言辞、比喩;亀の上の象;ミニマリズム的パースペクティブから捉えた多元主義と共有される価値)
第4章 永久平和の擁護者―空想主義者か現実主義者か(人間本性、戦争、倫理;エラスムス;カント;核時代における永遠平和の見通し)
第5章 人道的緊急事態―誰の権利か、誰の責任か(複合的、および、緊急事態、という用語について;人道的;人権;誰の責任か)
著者等紹介
ボク,シセラ[ボク,シセラ][Bok,Sissela]
スウェーデン生まれの哲学者。ブランダイス大学の哲学教授等を経て、現在はハーバード大学人口・開発研究センターの客員研究員
小野原雅夫[オノハラマサオ]
1993年法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。現在、福島大学人間発達文化学類准教授
宮川弘美[ミヤガワヒロミ]
2004年東京都立大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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