出版社内容情報
19―20世紀の百年にわたってフランス社会の表象を担ってきた8人の小説家たちの系譜を描き出しフランス文学の近代を総括する企て
内容説明
レアリスム作家たちは歴史的に準備された言説化の条件に拮抗しながらいかに「社会的現実」を語ろうとしてきたか。レアリスム小説の世界を明晰に読み解く。
目次
現実感覚
社会小説
全体小説
細部
欲望
必然性と偶発性
いかなる歴史を?
オノレ・ド・バルザック
スタンダール
ギュスターヴ・フロベール
エミール・ゾラ
ギイ・ド・モーパッサン
マルセル・プルースト
ルイ・フェルディナン・セリーヌ
ジョルジュ・シムノン
著者等紹介
デュボア,ジャック[デュボア,ジャック][Dubois,Jacques]
1933年ベルギーのリエージュに生まれる。リエージュ大学でロマンス語系文献学を学び、61年博士号取得。78年から同大学哲学・文学部教授を務め、現在は同大学名誉教授。19・20世紀フランス文学の専門家として数多くの作家論・作品論を著す一方、社会学的な方法論にも強い関心を示し、「文学制度」の社会学を構築。さらには、60年代より修辞学に関する研究集団・グループμ(ミュー)を組織し、精力的な活動を展開する
鈴木智之[スズキトモユキ]
1962年東京に生まれる。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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