出版社内容情報
ソルジェニーツィン,グラス,クンデラら,第二次大戦後の政治小説を重要な文学上の現象として捉え倫理的視点から分析。政治や文化,社会への影響を明らかにする。
内容説明
ソルジェニーツィン、ガルシア・マルケス、ギュンター・グラス、ミラン・クンデラ…第二次大戦後の「政治小説」を重要な文学上の現象として捉え、徹底した倫理的視点から分析・評察を試み、小説における政治や文化、社会への影響等を明らかにする。
目次
1 政治小説の読みに向けて
2 時間、存在、倫理―共有される現実を想像する
3 V・S・ナイポール―風刺と社会から政治へ
4 グレアム・グリーン―政治的美徳と無垢の小説
5 ラテンアメリカにおける国家の長と永劫回帰の政治
6 アレクサンドル・ソルジェニーツィン―政治と人生の現実
7 ナディン・ゴーディマ―公と私と
8 政治的ホロコースト小説
9 ギュンター・グラス―否定とパラダイムの破壊
10 東と西の間で―ミラン・クンデラへの手紙