出版社内容情報
第33回日本翻訳文化賞受賞 大シベリア街道1万3000キロを踏破し,流刑者たちの惨状とシベリア大地の息吹を伝え,国際的な反響を呼んだ大旅行記。世界初の完訳。
内容説明
ダンテもペンを投げ出す地獄図絵の「死の家」、最果ての鉱山の坑内深くまで踏み込んで記録した帝政ロシアの暗黒と流刑者の肉声。「真実の探検家」としてのジャーナリストの原像。
目次
イルクーツクの監獄と流刑者たち
警察の監視のもとで
セレンギンスクのラマ教僧院を訪ねる
ザ・バイカルをゆく
カラの金鉱監獄
カラの「自由組」
カラの国事犯たち
カラ政治監獄の歴史
ネルチンスク銀山
東シベリアでの冒険〔ほか〕