出版社内容情報
現代の迷宮??科学性への信仰の崩壊後もなお残存する抑圧的な制度と擬似的価値転換??を探索し,科学の危機状況への仮借なき批判を通じて迷宮脱出の方法を探る。
内容説明
自然・人文諸科学を検証しつつ現代のあらゆる〈知〉に通底する地下迷宮―「科学性」神話の幻想にとらわれた抑圧的制度と擬似的価値転換の回廊―を探索し、思想の混迷と科学の危機状況への仮借なき批判を展開する。『想念が社会を創る』に連なる主著群三部作。
目次
プシュケ(科学として提示された心の理論へのエピレゴメーヌ;精神分析、企てと解明)
ロゴス(言いうるものと言いえないもの;現代科学と哲学的問い)
共同体(技術;価値、平等、正義、政治―マルクスからアリストテレスとアリストテレスから我々まで)