定本 “男の恋”の文学史―『万葉集』から田山花袋、近松秋江まで

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定本 “男の恋”の文学史―『万葉集』から田山花袋、近松秋江まで

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784585291510
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0095

内容説明

『源氏物語』の柏木、『伊勢物語』の業平、近世の仮名草子といった古典文学から、北村透谷、二葉亭四迷、田山花袋、そして恋する男の極北・近松秋江まで―日本文学を紐解けば、数多の「男が女に恋をして苦しむ」作品が登場する。文学における恋愛と片思い事情を探り、恋する男たちの系譜を辿る!

目次

第1部 古典文学のなかの“男の恋”(“男の恋”―頂点と変容;冷たい女の運命―中世の女性蔑視;色男の英雄視―徳川期の「色道」思想;「聖なる性」の再検討)
第2部 近代文学における「恋」の成立(坪内逍遙における「恋愛」;「相愛」の呪縛―北村透谷;明治二十年代「恋愛」論の種々相―布川孫市『相思恋愛之現象』その他)
第3部 男の恋の復権(「男の片思い」の復活―二葉亭四迷;「感傷」と「性」の転倒―『蒲団』が『平凡』に与えたもの;「女物語」と「男物語」の系譜―尾崎紅葉その他;執着、未練、狂乱―近松秋江;女性嫌悪の文学―夏目漱石と三島由紀夫)

著者等紹介

小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年、茨城県水海道市(現・常総市)生まれ。東京大学英文科卒、同大学院比較文学比較文化博士課程修了、学術博士。『聖母のいない国』(青土社、2002年)で、サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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gachin

2
大抵の恋愛の失敗パターンは先人に網羅されていた。歴史研究の書としても本書の指摘は面白かった(自然発生的な多起源を想定せずに単一起源を想定してしまったり、歴史を同時代的に均質な集団の経時的移り変わりと認識してしまったり、前の時代のことを今とはコントラストのついた違うものと認識したり)。平安期の原文に訳語が無かったのは辛かったけど。「性欲自体が下劣なのではなくて、性欲が下劣な人格を顕にするから」というのには膝を打った。あと、男の感傷は、惚れてる女の人というフィルターを通すことで成り立ってるかもしれないと思った2019/10/16

Lieu

1
学術書だが大変面白い。氏の文学論のベストだろう。男の片恋は王朝時代の文藝には描かれたが、徳川時代の文藝にはほとんど描かれなくなり、近代にある程度復活するが、今なお偏見があるとする。前半が徳川時代まで、後半が明治以降を扱う。田山花袋と二葉亭四迷の論が特に面白かった。そして、そろそろ源氏を読まねば、と思った。2021/04/15

翰林菩薩

0
メモ:女に恋い焦がれる主体的で片思いな「男の恋」の頂点は、『源氏』・『狭衣』・『夜の寝覚』で達成される。近世になると仏教・儒教倫理の影響による女性蔑視観を下敷きに、女の誠実な恋→それを受け入れる男という色好み的な構造がメインとなる。近代=明治以降は、西洋恋愛思想が輸入され、二葉亭の『浮雲』、『其面影』、『平凡』・花袋の『蒲団』・秋江の「別れた妻」連作等によって、再度「男の恋」が復活する。2017/09/27

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