ドイツ市民社会の史的展開

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  • サイズ A5判/ページ数 353p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784585225140
  • NDC分類 230.05
  • Cコード C1022

出版社内容情報

現代ドイツでは、二十一世紀のあるべき理想の社会を「市民社会」の概念を用いて語る傾向が強まっている。本巻ではその「市民社会」に着目して、これが含意する意味内容の歴史的な変遷を追いながら、ドイツの国家と市民、国家と社会の関係がどのようなものであったかを検討する。そして、社会主義体制下のドイツで「市民社会」再生への動きがどのように生じたかを見た後、「市民社会」に関する日独比較の可能性を追究する。

内容説明

現代のローカル/グローバルな問題を解決する民主主義のあり方を探る。現代ドイツでは、21世紀のあるべき理想の社会を「市民社会」の概念を用いて語る傾向が強まっている。本書ではその「市民社会」に着目して、これが含意する意味内容の歴史的な変遷を追いながら、ドイツの国家と市民、国家と社会の関係がどのようなものであったかを検討する。そして、社会主義体制下のドイツで「市民社会」再生への動きがどのように生じたかを見た後、「市民社会」再生への動きがどのように生じたかを見た後、「市民社会」に関する日独比較の可能性を追究する。

目次

第1部 市民社会とは何か(変容する市民と市民性;文化システムとしての市民性;シヴィルソサエティ・市民性・シヴィリティ―二十世紀ドイツ史の解釈概念をめぐる考察)
第2部 市民社会の形態変容―通史的アプローチ(ドイツにおける市民社会と国民国家―十八世紀末から十九世紀前半;長い十九世紀におけるドイツ市民社会の歴史的展開―市民層・協会・地方自治;一九一三年ドイツにおける国籍法改正議論―「血統に基づく共同体」?;二つの市民社会から民族共同体へ―二十世紀前半における市民層、市民社会;第二次世界大戦後のドイツ)
第3部 社会主義体制下の市民社会(東ヨーロッパの一九六八年―市民社会、メディア、文化移転;シヴィルソサエティの出立―一九八九年の平和革命を位置づけるために;東ドイツの一九八九年を再考する)
第4部 市民社会の日独比較(市民社会の日独比較―市民社会のあるべき場所;市民自治モデルの日独比較―協調的民主主義は国家の失敗を救えるか?)

著者等紹介

石田勇治[イシダユウジ]
東京大学大学院総合文化研究科(地域文化研究専攻)教授。専門はドイツ近現代史、ジェノサイド研究

川喜田敦子[カワキタアツコ]
東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門はドイツ現代史、ドイツ地域研究

平松英人[ヒラマツヒデト]
東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構ドイツ・ヨーロッパ研究センター助教。専門はドイツ近現代史、市民社会研究

辻英史[ツジヒデタカ]
法政大学人間環境学部教授。専門は近現代ドイツ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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