「訓読」論―東アジア漢文世界と日本語

「訓読」論―東アジア漢文世界と日本語

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  • サイズ A5判/ページ数 338,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784585031840
  • NDC分類 811.25
  • Cコード C1091

内容説明

「訓読」はなぜ、私たちにとって「課題」であり続けるのか―「訓読」という異文化理解の方法を再考し、日本の伝統文化形成、日本人の「知」の問題として位置づける。また、「訓読」という手法を、東アジア世界の文化交渉から見つめ直し、漢字・漢文文化圏の成立、その内部での個々の文化形成のあり方を論じる。

目次

第1部 異文化理解の「課題」としての訓読(「訓読」の思想史―“文化の翻訳”の課題として;近代における「漢文直読」論の由緒と行方―重野・青木・倉石をめぐる思想状況;ピジン・クレオール語としての「訓読」;ベトナムの「訓読:と日本の「訓読」)
第2部 訓読と日本語・日本文化の形成(日本における訓点資料の展開―主として音読の視点から;近世における漢文訓読法の変遷と一斎点;漢文訓読体と敬語;国語施策と訓点語学)
第3部 訓読論の地平(“訓読”問題と古文辞学―荻生徂徠をめぐって;表現文法の代用品としての漢文訓読;日本漢文の訓読とその将来;漢文訓読の現象学―文言資料読解の現場から)