出版社内容情報
唯一神を信じるキリスト教・ユダヤ教・イスラームが世界の政治・社会等に及ぼす重大な影響を、一神教に馴染み薄い読者に向けて解説。
《目次》
はじめに
第一章 日本文化論としての一神教批判
1 日本は寛容なのか
2 日本文化から見た一神教
3 「大きな物語」としての一神教
第二章 一神教の起源と展開──グローバル・アクターとしての一神教
1 「一神教」とは何か
2 多神教世界における一神教の誕生
3 一神教の文明論的系譜
4 現代における一神教の広がり
第三章 一神教の基本的な考え──何が同じで、何が違うのか
1 創造論
2 終末論
3 偶像崇拝の禁止
第四章 一神教世界における戦争──戦争は不寛容の結果か
1 戦争論の類型
2 絶対平和主義
3 正戦論
4 聖戦論
5 宗教多元社会における正義の模索
第五章 現代世界における課題──不寛容をいかに抑制するか
1 世俗主義と原理主義
2 政教分離
3 犠牲の論理
おわりに──「寛容の文化」を育てていくために
引用文献一覧
小原 克博[コハラ カツヒロ]
著・文・その他
内容説明
寛容か、不寛容なのか。「慈愛」と「平和」を説く三つの宗教がなぜ、「憎しみ」から逃れられず、「戦争」に関わるのか。「異質な他者」と向き合う、文化システムの在り方。信者が世界人口の半数以上を占める大規模な「一神教」の教義と歴史、そして現実の社会に及ぼす多大な影響を事件・出来事に至るまで、一神教の理論と現実、各宗教の共通点と相違点をわかりやすく説き起こす。
目次
第1章 日本文化論としての一神教批判(日本は寛容なのか;日本社会から見た一神教;「大きな物語」としての一神教)
第2章 一神教の起源と展開―グローバル・アクターとしての一神教(「一神教」とは何か;多神教世界における一神教の誕生;一神教の文明論的系譜;現代における一神教の広がり)
第3章 一神教の基本的な考え―何が同じで、何が違うのか(創造論;終末論;偶像崇拝の禁止)
第4章 一神教世界における戦争―戦争は不寛容の結果か(戦争論の類型;絶対平和主義;正戦論;聖戦論;宗教多元社会における正義の模索)
第5章 現代世界における課題―不寛容をいかに抑制するか(世俗主義と原理主義;政教分離;犠牲の論理)
著者等紹介
小原克博[コハラカツヒロ]
1965年大阪生まれ。同志社大学大学院神学研究科博士課程修了。同志社大学神学部教授、良心学研究センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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