平凡社新書
マイルス・デイヴィスとは誰か―「ジャズの帝王」を巡る21人

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582853926
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0273

内容説明

マイルス・デイヴィスは、常に新しいジャズを創造し、同時に多くのミュージシャンを育てた、まさに“ワン・アンド・オンリー”の存在である。彼を通して、二〇世紀後半のアメリカの音楽状況、黒人の位置、そして創造者の条件が浮かび上がってくる。パーカー、コルトレーン、ハンコック、ジミ・ヘンドリックス、マイケル・ジャクソンら、21人から迫る「帝王」の真実。

目次

第1部 マイルスと21人のアーティスト(チャーリー・パーカー―最初にして最大の“師”;ディジー・ガレスピー―目標としたトランペッター;ソニー・ロリンズ―グループに入れそこなったテナー奏者;ジョン・コルトレーン―過剰なる“ビバップの亡霊”;シュガー・レイ・ロビンソン―パーカーに替わる兄貴分 ほか)
第2部 マイルス・デイヴィス―「自由」の探求(ワン・アンド・オンリーの存在;求めるものは常に自由;白人音楽にアプローチして、自分を変えていく;マイルスの黒人意識、ウイントンの黒人意識;シュトックハウゼン→ウェザー・リポート ほか)

著者等紹介

小川隆夫[オガワタカオ]
1950年東京都生まれ。整形外科医師、ジャズ・ジャーナリスト。東京医科大学卒業

平野啓一郎[ヒラノケイイチロウ]
1975年愛知県生まれ。作家。京都大学法学部卒業。『日蝕』(現・新潮文庫)で第120回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tadashi Kawamura

1
マイルス本は少なからず読んでいるが、消えてゆくハービーの音、シュトックハウゼンの影響、ジョー・ゲルバードとの絵画における共同制作が新しい発見。2016/09/19

Decoy

1
周囲の人を語ることで本人の姿を浮かび上がらせるという着眼点が面白い。2011/09/26

星空の挑戦者

1
マイルスは投資家という一面もあったらしいが、JAZZの大成功は商業的にRockにはほど遠く、経済的視点を自分の音楽のなかに評価として取り込もうとしていたのがこの本から感じられた。それはジミ・ヘンドリックスへの羨望であったりプリンスへのリスペクトとして記載されている。マイルスはJAZZというレッテルから逃れたくてしょうがなかったのではないか。著者らのボーダーレスな視点に拍手。古い評論家では無理だろう。2010/06/05

Koki Miyachi

0
常に時代と共に進化を続けてきたマイルス・デイヴィス。深い関わりがあった21人のアーティストを通して浮き彫りになる「帝王マイルス」。三次元的な理解とはこのことか。二人の執筆者の知性と筆のチカラに脱帽です。2012/09/20

D.Okada

0
最後の対談が面白いと思う。2010/04/28

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