出版社内容情報
言語学・詩学から芸術まで、構造分析の発展に多大な貢献をなしたヤコブソン。未訳論考中心に11本で編むオリジナル・アンソロジー。
【著者紹介】
ロシアの言語学者
内容説明
ロシア・フォルマリズムから構造主義・文化記号論、そして、具体性に裏打ちされた脱領域的言語科学へ。「惰性化した日常生活」を痛罵し、つねに「新しいもの」を求め、挑発的論考を発表しつづけた批判精神。一般言語学、比較対照言語学、音韻論、詩学、文学研究、記号論、フォークロア、神話学、失語症、児童言語…、多岐にわたるヤコブソンの知の懐に遊び、生涯アヴァンギャルドたるその気概を知る最良の一冊。
目次
詩人たちを浪費した世代
プーシキンの象徴体系における彫像
言語の二つの面と失語症の二つのタイプ
言語学と詩学
翻訳の言語学的側面について
言語学的意味論の問題
言語の本質の探究
人間言語の基本的特徴
ゼロ記号
なぜ「ママ」と「パパ」なのか
アインシュタインと言語科学
著者等紹介
ヤコブソン,ロマン[ヤコブソン,ロマン] [Jakobson,Roman]
1896‐1982。20世紀を代表する言語学者のひとり。モスクワ生。モスクワ大学在学中にボガトゥイリョフらとモスクワ言語学サークルを結成。ペテルブルグのオポヤズ(詩的言語研究会)と連携し、のちにロシア・フォルマリズムと呼ばれる詩学運動を展開。同時代のロシア・アヴァンギャルド芸術運動とも深くかかわり、自身も超意味言語による詩を書く。1920‐39年はチェコスロヴァキア滞在。26年にはプラハ言語学サークルをトゥルベツコイ、マテジウス、ムカジョフスキーらと結成、機能構造主義言語学を発展させる
桑野隆[クワノタカシ]
1947年生。早稲田大学教授。専攻はロシアの文化・思想
朝妻恵里子[アサズマエリコ]
慶應義塾大学専任講師。専攻は言語学、記号論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
またの名
roughfractus02
pon
ちょっかん