平凡社ライブラリー<br> 日本語の語源 (増補)

電子版価格
¥1,144
  • 電書あり

平凡社ライブラリー
日本語の語源 (増補)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582767292
  • NDC分類 812
  • Cコード C0381

内容説明

「やさし」「かなし」などの感情を表す言葉の由来をたどりながら、思いつきの珍説を排する、ありうべき語源研究の道筋を明快に説く。「神」の語源論を増補して、名著再登場。

目次

第1部 語源をどう考えるか(名づけの由来;語源の解釈と類推;語源の考え方)
第2部 語源と語義(日本語の感情表現;「やさしさ」の両面―「はにかみ」「はづかし」「やさし」;心のいたみ―「いたはし」「いとほし」「いとはし」;“ことざま”と“こころざま”―「いと」「気の毒」「笑止」;悲哀と愛情―「かなし」「ゆかし」;愛惜の思い―「をし」「あたらし」「勿体なし」;語義から語源へ―「わりなし」)
語源―「神」の語源を中心に(名づけの由来;語源と思考法―「海上」について;語源解釈のはば;神の語源説;クマ―隠れたるもの;カミの成立;カミ(神)とカミ(上))

著者等紹介

阪倉篤義[サカクラアツヨシ]
1917年、京都生まれ。京都帝国大学文学部卒業。京都大学教養部教授、甲南女子大学教授を務めた。専攻、国語学・国文学。1994年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

8
◆第一部はわりとゆっくり読み、第二部と増補部分は乗らなかったのでざっと読み。どちらにしても仕事に近いと内容の如何に関わらず好奇心が鈍るような気がして辛い。◆阪倉篤義は1917年生、京都市出身で三高から京大文で出征、ということで村上春樹の父と同級生のはず。中国大陸でしごかれたようだが、どこの部隊だったのだろう。2019/07/31

Kumo

1
西洋の伝統に比べると、日本の語源学は何とも心許ない。資料が限られるのは已むを得ないが、牽強付会式の拙い議論をそこここで見かける。本書は論理的に飛躍の少ない、実証的な解釈の方法を求めたという点で、非常に有用な語源論となっている。特に語源と語義の関係、その時代を追った変遷に多くの紙面を割き、語の性質や歴史を立体的に俯瞰する様が痛快だった。また、日常的な語彙の系譜が明らかになるという点でも単純に面白い。疑問だったのは、極限を意味する「いた」が数の最小「いち」と通じるとの言説(p117)。和語と漢語ではないのか。2015/05/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2952706
  • ご注意事項