平凡社ライブラリー<br> 増補・ヨーロッパとは何か―分裂と統合の1500年 (増補)

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増補・ヨーロッパとは何か―分裂と統合の1500年 (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 396p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582764376
  • NDC分類 230
  • Cコード C0322

内容説明

民族・言語・宗教が重層的に入り組む文化のモザイク―ヨーロッパ。“分裂”と“統合”、“中心”と“辺境”などを軸に、ローマ時代末期から二十世紀までのあゆみを立体的に描き出す画期的な通史。欧州各国でベストセラーとなった原著の刊行から十余年、統合のすすむヨーロッパ連合(EU)がかかえる諸問題と、そのゆくえを論じる「追記」を増補。

目次

ローマと異民族
異教、キリスト教、ローマ帝国
新たなラテン世界
カロリング朝の組織の核
ヨーロッパの出現
内部破裂から拡大へ
封建社会から身分社会へ
最初のヨーロッパ統合
エリート文化の革新―ローマへの回帰
信仰の源への回帰―ヨーロッパの宗教的統一の終焉
ヨーロッパの政治と軍事―中心地の移動
第二のヨーロッパ統合―文芸共和国
第二のヨーロッパ統合―宮廷、サロン、フリーメイソン
戦争、絶対主義、近代化、革命
アメリカとロシアの間で
フランス革命、ヨーロッパ文化、国民文化
諸国家の道―西欧
民主主義、産業、国民統合
諸国家の道―中欧と東欧
第一次世界大戦まで

著者等紹介

ポミアン,クシシトフ[ポミアン,クシシトフ][Pomian,Krzysztof]
1934~。ポーランド出身の歴史学者、思想史家。ワルシャワ生まれ。ワルシャワ大学哲学部に学び、1965年に博士号、68年に大学教授資格を取得。1968年、政治的立場ゆえに助教授の職を剥奪される。73年、フランスに亡命。以後、フランス語で著作を発表。パリの社会科学高等研究院(EHESS)教授などを経て、現在、パリの国立科学研究センター(CNRS)名誉研究員、ポーランドのコペルニクス大学(トルン)教授

松村剛[マツムラタケシ]
東京大学助教授。1960年、東京都に生まれる。東京大学教養学部教養学科を卒業後、同大学院博士課程中退。専攻、中世フランス文献学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

22
本格的なヨーロッパの通史でありながら、それを自明のものと見なしておらず、様々な分裂と統合のベクトルにその本質を見出し、歴史的記述の中でヨーロッパという概念自体を問い直す深みのある一冊。学問や理念の発展とともに生まれた文芸共和国という精神の形成や各国の国民国家化、現代の統合を妨げる民族主義的な情念への憂慮など、かなり前提知識が必要でいきなり読むのはキツいが、EUへの悲観的な展望を詳細に論じた追記もボリュームがあってかなり丁寧。ラストにニーチェの狂気を当時とその後のヨーロッパの象徴と捉えているのは暗示的である2016/01/20

Miyoshi Hirotaka

21
ヨーロッパの均衡とは覇権を目指すいかなる国にも反対するもの。これにより18~19世紀のある時期、戦争が短期、局地的、文明化された形で行われる条件が成立していた。これは、お互いに共存する運命という確信があり、各国のエリート層が価値観を共有していたからだ。さらに、紛争の長期化はエリートの権力を弱め、大衆の台頭を許し、文明を崩壊させかねないという危機意識があった。対外政策の暴力的な側面を体現する軍隊と平和な側面を体現する外交とが補完し合い、さらに、社会の内部でも牽制が効いていたので破滅的な対立が回避された。2015/08/18

ユビヲクワエルナマケモノ

6
「本書は、ヨーロッパ史を文化と政治を分離させずに概観し、この視点にたったうえで、ヨーロッパ史の本質をなすものを明らかにしようという試み」。その本質とはヨーロッパの統合と分裂、ヨーロッパに込められた様々な内容を指す。一見難解そうな主題だが、高校世界史の教科書に太字で示される位の知識で十分読める。1990年作とはいえ、現在のヨーロッパないし世界情勢を見る上で本書は驚くほど有用な視座を提供している。遠い過去の歴史を知って一体何になるのか、それは現在を観察し未来を見通す為だと私は思うが、本書はそれを体験できる。2022/03/29

Z

5
世界史復習したくとりあえずヨーロッパの歴史だけ読もうと手に取る。ローマから始めるという特徴。キリスト教という世界宗教の誕生をかなり重視しているためと思う。過去、世界史の教科書ではさらっと流されることの説明がなされたり、近世ヨーロッパ知識人の知的交流が描かれたり、時にミクロ、時にマクロにヨーロッパの歴史をたどり面白かった。民族主義の台頭に憂慮しており、EUもどうなるんでしょうかと、著者の憂慮は変わらず。高校生が世界史の参考書に、大人が復習にといい本だと思う2017/03/05

call

3
ヨーロッパの通史を分裂、統合の観点から見渡した本。ローマから始めて第一次世界大戦で終わっている。通史を文庫本一つにまとめただけあって、時代ごとの記述はあまり多くはないが、密度の濃い文章で読み進めるのには一苦労だった。私は特定の時代の歴史に注目しすぎながら読む本を決めてしまうので時にはこういう通史を読むのもいいと思った。いつか時間のある時に精読したい。2017/08/25

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