内容説明
「よおっ!」とつぜんぼくの目の前にあらわれた、全身青いヘンなやつ。今日一日ぼくといっしょにすごす、だって!?な、な、なんで!?小学中級から。
著者等紹介
松井ラフ[マツイラフ]
東京都に生まれる。津田塾大学英文学科卒業。第14回日本児童文芸家協会創作コンクールつばさ賞幼年部門優秀賞、第1回日本児童文芸家協会そよ風コンクール優秀賞受賞。筆名「ラフ」は、息子の小学生のころのニックネームから。日本児童文芸家協会会員
大野八生[オオノヤヨイ]
千葉県に生まれる。園芸好きの祖父のもと幼い頃から植物に親しむ。植物に携わる様々な仕事を経て庭をつくる仕事へ。現在イラストレーターと造園家として活動。作・絵の作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
84
転校は学校を変わるだけのことじゃなく、子どもにとって世界が変わるほどの一大事。友達がいない、近所の地理がわからない、サトシのように母が仕事で日中はひとりぼっちとなればなおさら不安だ。そんなサトシの元にやってきた青いあいつ。縮こまった心をつついて背中を押してくれたあいつは何者?感想文コンクール中学年課題図書。感想画だったら描きやすそうなんだけどな。2021/01/10
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
2020年課題図書(中学年)。青いあいつは背中をそっと押してくれる存在だったのだろうなぁ。その後はちょっとした勇気を振り絞る事の大切さを教えてくれる。2020/10/01
mincharos
36
小3なうちの息子は、今まさに友達と遊ぶ楽しさに目覚めていて、毎日のように「○○たちと遊んでくる!」と出かけて行く。家族以外の世界がこうやって広がっていくんだなと。本作の小4サトシは、元の学校では友達に囲まれて楽しかったけど、転校先の学校でうまく友達を作れず、両親共に仕事で不在の家に一人きりな休日。そこに「青いあいつ」がやってきて、新しい環境に縮こまっていたサトシを色んなところに連れ出してくれる。大人でも考えてるうちに不安だけが大きくなることってあるよね。「ごちゃごちゃ考えずに、なんでもまずやってみろ!」2020/07/22
chiaki
34
今年度の中学年課題図書。転校してきたばかりのサトシ。父ほ単身赴任中、母は病院で忙しく働く。家で1人寂しく過ごし、友だちを作るタイミングを失っていた矢先に現れたのは…。読みやすいけどうーん、この手のストーリーもキャラクターもなんだか既読感があって、私にはあんまり響かなかったのが悲しいー。慎重なのは大事だけど、いろいろ疑心暗鬼になりすぎずに、一歩踏み出す勇気を持ちたいな。『ニコニコのまわりにはニコニコが広がっていく』2020/05/29
もぐたん
33
息子の読書感想文用に。なかなか面白かった。子供も気に入って2回読んでました。子供に伝えたい言葉を代弁してくれます。自分が幸せになること、意識的に機嫌良くいることで、人に優しくできる。皆がそうなら、世界は平和。きれいごとこそ、子供には頑張って伝えたい。汚いことは自然に覚えるものだから。2020/08/08