内容説明
11歳の女の子、モノ・ジョーンズはお兄さんのマイケルとお母さんのネティの3人で小さな本屋“白鹿亭”に暮らしている。ある日、ロンドンにある“モンゴメリー本の王国”が、抽選で当たった人に店を譲るという募集記事を見つけ、みごと当選!“白鹿亭”をあとにして、すばらしい王国へと引っ越すのだが、そこには、ときあかさなくてはならない秘密と、とっておきのスリルとがあった…。
著者等紹介
ビショップ,シルヴィア[ビショップ,シルヴィア] [Bishop,Sylvia]
ロンドンに暮らす。作家活動のほかに、即興でコメディを演じるユニット“The Peablossom Cabaret”のひとりでもある
三辺律子[サンベリツコ]
東京都生まれ。聖心女子大学英語英文学科卒業。白百合女子大学大学院児童文化学科修士課程修了
平澤朋子[ヒラサワトモコ]
東京都生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。児童書の挿画と挿絵を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けろりん
52
「からくり本屋」とあったら、読まずにいられません。舞台は、イギリス風の少し変わった世界。ジョーンズ一家(お母さん、お兄ちゃん、妹のモノ)が営む<白鹿亭>は、とても素敵な本屋さんなんだけれど、慢性的な経営難。いつ、大事なお店を手放す事になるか分からない瀬戸際で、一家が望みをかけたのが<モンゴメリーの本の王国>。世界一大きな本屋さんの経営者が引退を決意し、後継者を抽選で選び、全てを、無償で引き渡すという、夢のような話!本を愛する人々の、幾つもの秘密が重なり合い、素敵な奇跡を起こす、心踊る物語でした。2021/06/03
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
38
からくり本屋が魅力的で、読みながら頭の中で想像するのも楽しくストーリーも良かった。映像化すると面白そう。2022/12/25
かもめ通信
21
今年も始まった書店横断フェア #はじめての海外文学 vol.5 の児童書部門推薦作品からタイトルに惹かれて読んでみた。本屋の話でもあり、家族の話でもあり、本の楽しみ方はいろいろあるよね!という話でもあって面白かった。<本の王国>も魅力的だけれど、こじんまりとした<白鹿亭>もすてがたい!? 2019/11/14
みよちゃん
13
本屋のテーマで読書会。奇想天外なストーリーで、どうなるのかなと思ったが、意外な展開。本屋のイメージが文だけでは不明だけど、挿絵にたすけられ、読めた。思わぬ展開に、どう着地するのかと思ったら、思いの外、やんわりと着地。図書館はどう資金をやりくりするのかな。2023/04/07
timeturner
11
本を「読むもの」ではなく「見るもの」「嗅ぐもの」「触るもの」と考えたら?という思いがけない発想で書かれている。《本の王国》と呼ばれる巨大書店の回転書架が素敵すぎて夢に見そう。2019/03/17