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犯人に告ぐ〈3〉紅の影

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  • サイズ 46判/ページ数 572p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575242003
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

横浜の洋菓子メーカー〔ミナト堂〕の父子を誘拐した〔大日本誘拐団〕の実行犯逮捕から間もなく、神奈川県警特別捜査官の巻島史彦は、主犯格と見られる淡野を追っていた。一方、捜査の手をかいくぐって逃げ延びた淡野は鎌倉に潜伏し、警察を出し抜く新たな犯罪計画を立てていた――。大人気警察小説シリーズ、待望の第3弾。

内容説明

依然として行方の分からない“大日本誘拐団”の主犯格“リップマン”こと淡野。神奈川県警特別捜査官の巻島史彦はネットテレビの特別番組に出演し、“リップマン”に向けて番組上での対話を呼びかける。だが、その背後で驚愕の取引が行われようとしていた!天才詐欺師が仕掛けた大胆にして周到な犯罪計画、捜査本部内の不協和音と内通者の存在―。警察の威信と刑事の本分を天秤にかけ、巻島が最後に下す決断とは!?

著者等紹介

雫井脩介[シズクイシュウスケ]
1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年に第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』でデビュー。04年『犯人に告ぐ』を上梓すると、たちまちベストセラーとなり、同年の「週刊文春ミステリーベストテン」では第1位に選出される。翌年には第7回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

446
『虚貌』『火の粉』、そして『犯人に告ぐ』と、徐々に円熟味を増してきたのに、その次からアレ?となるほどパワーダウンした印象が強く、著者作品からはずっと離れていた。それから数年、『犯人に告ぐ2』刊行。内容はイマイチ。以降、そして忘れかけた頃に三作目。感想は二作目以上一作目未満。人気作品の続編で食いつないでいこうと決意したのか、いつまでも続けられる仕様になった。◯◯マンで統一されたヴィラン設定と、メディアを利用した捜査という枠組みは好き。ただ、リップマンというネーミングは無理矢理だし、ポリスマンは安直すぎ。2019/09/15

starbro

326
雫井脩介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『犯人に告ぐ』シリーズも読み続けています。3作目ですが、ワンパターンにならず、旬の話題も取り入れられていて、570頁強一気読みでした。まだまだシリーズは続きそうです。rest in peace!2019/10/07

しんたろー

190
前作の後編と言える第3弾…謎の男だったリップマン=淡野の背景が描かれ、今回も犯人側に感情移入できるのが好み。恋人・由香里との関係が切ないラブストーリーになっているのも悪くない。弟分のチンピラ・渉と恋人・リコも良い味を出している。事件自体も警察への皮肉が効き、ネット番組を舞台にしたのも現代的で「また映像化を狙っているな⁈」とニヤリとした。警察側は曾根本部長が今回は物足りなかったが、山口真帆課長のキャラが育ってきたのと、チョンボ小川が相変わらず笑わせてくれるのがイイ。ワイズマン&ポリスマンとの決着を期待する♬2021/05/15

やっちゃん

152
面白かった。2から間をおかず読めたのがよかった。3というより2の下巻といった感じ、いや中巻か。持ち越しなのは残念だけど早く次作が読みたくてたまらない。リップマンかっこよかった。ワイズマンやポリスマン出し抜いてさらに逃げ切って欲しかったな。キン肉マンみたいな名前は最高だよ。2021/05/18

utinopoti27

144
「犯人よ、今夜は震えて眠れ」巻島警視の決めゼリフ。映像メディアを利用した劇場型捜査という斬新なアイデアが光るシリーズ、3作目はネットTVの双方向性に着目した、犯人との対話型捜査だ。今回は、前作で取り逃がした『リップマン』の人間性を深く掘り下げることで、巻島との対峙に一層の奥行きを演出している。そしてセンセーショナルな動きの裏で、犯人が目論む真の狙いが明らかになってくるのだが、その仕掛けがまた興味深い。明らかに次回作を意識した収束は、人気シリーズだけに無理からぬところか。まあとにかく面白いので是非ご一読を。2019/09/29

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