内容説明
こうして『バイバイ、ブラックバード』は生まれました。伊坂幸太郎を刺激した、太宰治の未完の絶筆『グッド・バイ』収録。
目次
伊坂幸太郎ロングインタビュー
解説“あのバス”の行き先（門賀美央子）
グッド・バイ（太宰治）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
93
バイバイ、ブラックバードを読んでとても良かったので図書館でこちらの本も借りました！文庫本の特典の伊坂さんのロングインタビューと解説「あのバス」の行き先、太宰治の「グッド・バイ」が収録されていました。太宰治の未完にして絶筆となった「グッド・バイ」へのオマージュである今回の作品なのでその本も読むつもりだったので収録されていて嬉しかったです！ロングインタビューでは何話がほとんど実話だったりとか、気に入ってるエピソードなどもわかり、とても楽しむ事ができました♪太宰治さんのお話も昔の作品には思えなくてビックリです！2013/04/06
ちはや＠灯れ松明の火
87
あなたの彼氏が新しい彼女を連れ別れ話を切り出しに来ました。そんな今カノ、AとBどちらなら諦めがつく？A：絶世の美女、B：人類の範疇外、ただしどちらも性格は桁外れの非常識。ご愁傷様。ざっくり言えば『グッド・バイ』はA、『ブラックバード』はBをベースにしたお話。さて今更初読みの『グッド・バイ』、『人間失格』だの三度の自殺未遂だの辛気臭くも破滅的な太宰の印象を覆すハジけっぷりに、何でもっと早く読まなかったのかと悔んだり、この先ヘタレ田島はキヌ子にどれだけ酷い目にあわされたのだろうかドキドキ★と絶筆を惜しんだり。2010/09/21
おいしゃん
85
半分が本編の解説と、伊坂さんのインタビュー。残りの半分は、もとになった太宰治「グッドバイ」。本編を読み終えた後の何倍も、この作品が好きになった。そして太宰も本当に面白い。2016/08/08
ケイ
84
伊坂さんへのロングインタビューと、「バスの行き先」と題された解説、それに太宰の「グッド・バイ」からなる。インタビューによると、もともと郵便小説からなり、読者は各章しか受け取れなかったそうだ。それは他の章への興味を書き立てただろうと思う。平和なインタビューだと思ったら、伊坂さんが被災される前だったのだな。解説者による太宰の心中相手の方に対する考察は少し意地悪なのではないかと思った。私のイメージでは、むしろキヌ子なのだが。太宰のグッド・バイを改めて読んでそう思った。2015/02/11
財布にジャック
74
読書メーターに感謝です。本編を先に読んでからこの本を読んだ方が良いと皆さんが書いてくれていたので、その通りに後で読みました。正解です。太宰治のグッドバイも初めて読みましたが、続きが気になり未完で残念な作品でした。それにしても、伊坂さんのインタビューで、いくつかの話が実際の話に基づいていると知って吃驚しちゃいました。2010/07/05
