珈琲屋の人々

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  • サイズ A5判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575236538
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ちょっと、温まっていきませんか?淹れたての、熱いコーヒーを飲んで。東京。下町の商店街にある喫茶店『珈琲屋』。そこは、心に傷を負った者たちが集まる交差点。さまざまな人間模様を、情感溢れる筆致で描いた連作集。

著者等紹介

池永陽[イケナガヨウ]
1950年愛知県豊橋市生まれ。岐阜県立岐南工業高等学校卒業。グラフィックデザイナー、コピーライターを経て、1998年『走るジイサン』で第11回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2006年『雲を斬る』で第12回中山義秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

74
小さな商店街にある「珈琲屋」というコーヒー屋さんが舞台の、そこに集まる人たちのお話。結構シリアスなところもあったけど、主人公が入れ替わりながら進む短編連作なのでテンポ良く読めた。コーヒーはそれほど飲まないけどこういうお店があったら通いたいかも。店主の行介が前科者であることを理由に幸せになろうとしない様子にもういいんじゃないの?とイラッとするんだけど、逆にものすごく開き直ってたりしたらそれはそれで嫌かも…(^^;2014/07/03

ゆみねこ

64
人を殺めて刑期を終えた行介が営むのは、父が遺した喫茶店「珈琲屋」。バブル崩壊後の商店街にたたずむ古びたこの店にやって来る人々は、何かしら心に闇を持つ。ただ、作中の女性たち、冬子と島木の妻久子以外共感出来る人、ほとんどいません。和菓子屋の娘省子はまあまあ。行介の入れてくれる熱いコーヒー、飲んでみたいです。2014/07/26

おいしゃん

59
殺人という前科持ちの男が、ひとりで開く珈琲屋。そこに来る人々もまた闇を抱えていて…。その闇というのが、人を殺そうとしてたり、珈琲屋のオーナーに敵討しようとしてたり、どうも浮世離れしている。そしてオーナーは「とびっきり熱い珈琲」をやたらウリにしているが、珈琲って85度くらいのお湯で、ゆっくり抽出するのが一番なはずなんだけどなぁ…。さーっと読め、そして心にもあまり残らなかった。2014/06/30

タックン

56
読メの感想見て題名から気になって図書館で借りた本。わけありのマスターがやってる珈琲店にやってくる人々にまつわる連作短編集。読みやすいので一気読み。昭和を思う出させるノスタルジックたっぷりだけど、ちょっと古臭い感じかな。話の中心はマスターと冬子さんとの恋の成り行きでいらいらしたけどハッピーエンドみたいになったのでよかったかな。マスターは高倉健さんみたいだな。珈琲をサイフォン買って淹れたくなったなあ。2013/03/29

ユウユウ

49
実は第2弾から読んでしまった珈琲屋シリーズ。第1弾の方がさすがにまとまりいい感じはあるかな。2016/10/15

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