出版社内容情報
EU離脱問題で揺れる英国。国内の対立は与野党だけでなく家族内でも。英国の分断から始まるヨーロッパの崩壊。そしてその先に……?
内容説明
「EU(欧州連合)からの離脱期限である10月末までに、必ず離脱を実現する」。英国のボリス・ジョンソン首相は、こう公言してはばからない。世界経済への悪影響が必至の「合意なき離脱」をなぜ進めるのか。議会制民主主義の母国である英国が陥った極度の政治的な混迷。国論は分断され、ポピュリストが民意を支配する。かつて7つの海を支配した老大国の「失敗」から、令和の日本が知っておくべき「教訓」とは―。プレグジット(英国のEU離脱)を決めた2016年の国民投票以来、産経新聞ロンドン支局長として現地の情勢を生で体感してきた著者が、在英3年半の経験を活かし、激動の国際政治の真実を読み解く。
目次
まえがき 「合意なき離脱」へと突き進むジョンソン首相
序章 ポピュリストの素顔
第1章 二大政党制がなぜ機能しないのか
第2章 「氷の女王」はどこで挫折したのか
第3章 英国分断の原因を作ったのは誰か
第4章 世界が恐れる「合意なき離脱」の影響
第5章 最大の難問、アイルランド国境問題
第6章 EUはなぜ懲罰的な姿勢を続けるのか
第7章 英国が「日英同盟」復活を急ぐ理由
あとがき 日本への教訓
著者等紹介
岡部伸[オカベノブル]
1959年、愛媛県生まれ。立教大学社会学部社会学科を卒業後、産経新聞社に入社。米デューク大学、コロンビア大学東アジア研究所に客員研究員として留学。外信部を経て、モスクワ支局長、社会部次長、社会部編集委員、編集局編集委員などを歴任。2015年12月から19年4月まで英国に赴任、同社ロンドン支局長、立教英国学院理事を務める。現在、同社論説委員。著書に、『消えたヤルタ密約緊急電』(新潮選書、第22回山本七平賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
roatsu
エリク
桑畑みの吉
秋風