出版社内容情報
牛乳には仔牛を成長させるためのホルモンが大量に含まれている。それを人間が飲んだ結果、乳がん患者が多数生まれた。衝撃の力作。
【著者紹介】
山梨医科大学名誉教授
内容説明
著者は牛乳・乳製品に含まれている女性ホルモンが女性の乳がんと男性の前立腺がんの最大の誘因であると考える。さらに、成長因子IGF‐1が乳がんの原因になるという仮説も紹介。その上で、安全なミルクを生産し輸出する、日本の酪農の新たなモデルを提案する。
目次
第1章 牛乳と日本人
第2章 現代牛乳の魔力
第3章 牛乳と乳がん
第4章 乳がんの過剰診断
第5章 牛乳カルシウムの真実
第6章 学校給食と牛乳―児童・生徒に対する牛乳の強要
第7章 モンゴル遊牧民の乳搾り
第8章 牛乳の未来
著者等紹介
佐藤章夫[サトウアキオ]
1938年生まれ。1963年、信州大学医学部卒業。1982年、山梨医科大学教授。専門は予防医学。2002年、山梨医科大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨクト
30
牛乳万能説は戦後日本に広まった幻想である。いや、むしろ飲むべきではないのだ、という本。牛乳に含まれるホルモン物質やカルシウムは人間にあまり良い影響を及ぼさない。むしろ乳がんや前立腺がんを引き起こすらしい。カルシウム不足は起きないし、背が伸びることもない。牛乳は身体に良いという文化になっている日本に、そして給食には牛乳が欠かせない日本に警鐘を鳴らす。ただ、パンやスイーツなど乳製品が溢れている現代ではなかなか難しいだろう。牛乳好きは読んだ方が良い?読まない方が良い?各自の責任で。2014/12/25
湯山雅史
6
牛乳神話はとうの昔に崩壊しています。 でも、テレビなどマスコミで牛乳が身体に害悪であることを言ってはくれません。 だからこそ、全ての人に知って欲しいです。 事ある毎に書いていますが、哺乳動物は幼少期に乳で育ち、成人したら乳は飲みません。なのに、乳を飲むのはおかしな話しですし、しかも人ではない牛の乳を飲むなんて…牛乳は牛の子供の為に作られているのです。2014/12/24
stroatman
3
前に牛乳は体に良くないと聞いて、本当にそうなのかずっと疑問だったが、この本読んで理解できた。牛乳は成長速度を早めるだけで、成長の限界値は上げない。それどころか乳がんや前立腺がんのリスクがある。日本では酪農業界が牛乳を売るために宣伝した結果、消費量が伸びているが、デメリットのほうが大きそうだな。2018/01/27
ジュリ
3
乳製品で乳がんのリスクが高まる、骨粗しょう症の予防にはならないし、牛乳を飲んでも身長は伸びない。厚生労働省や乳製品メーカーは牛乳を飲むように推奨しているけれど、自分たちが儲けたいだけ。だまされないように!2016/08/04
K
1
子どもどころか、人間に良くない、と言っている本。でも一理あると思います。体調崩して牛乳はストップ、ヨーグルトの完断ちは難しかったので半減させたけど、自然に体脂肪率下がり、症状も軽減。ホルモンバランスを外的要因に左右させるのはなんにせよ良くないってことなんだなぁ。給食で女性ホルモン剤を大量投与しているなんて、なんとも恐ろしいはなし。2017/01/12