去年はいい年になるだろう

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去年はいい年になるだろう

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  • サイズ B6判/ページ数 429p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569776637
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

未来からやってきたロボットが歴史を変える!

人を不幸から守るために、24世紀から来たロボット。彼らはやがて、SF作家の僕の人生も変えていく……。衝撃と感動の歴史改変小説。

米国同時多発テロも、あの大地震も、犠牲者はゼロ!?

▼2001年9月11日、24世紀から「ガーディアン」と名乗るアンドロイドたちがやってきた。圧倒的な技術力を備えた彼らは、世界中の軍事基地を瞬く間に制圧し、歴史を変えていく。しかし彼らの目的は、人類の征服ではなく、「人を不幸から守ること」だった――。

▼ガーディアンのもたらした情報によって、本来の歴史で起こった自然災害、テロ、戦争、大事故などが防げるようになった一方、未来の自分からのメッセージに翻弄され、人生が大きく変わってしまう人も多くいた……。

▼主人公は、45歳のSF作家。10歳年下の妻と5歳の娘とともに幸せに暮らしていたが、事件翌日、美少女アンドロイド「カイラ211」の訪問を受け、AQ(知り合い)に選ばれたことを知る。未来の自分からのメッセージと作品データを、カイラから受け取る主人公。それは、彼の人生に大きな波紋を起こしていく。

▼衝撃と感動の歴史改変小説。

●プロローグ 

[ 1]歴史が変わった朝 

[ 2]コンタクト 

[ 3]未来からの贈り物 

[ 4]人の定め 

[ 5]隠された情報 

[ 6]アイの物語 

[ 7]理解できない多くのこと 

[ 8]トンデモない世界 

[ 9]宇宙からの眺め 

[10]この目で見たもの 

[11]雨の松江城 

[12]転落 

[13]夜空を走る火 

[14]混沌化する時空 
●エピローグ 
●謝辞 

内容説明

24世紀からやってきた“彼ら”の目的は、「人を不幸から守ること」だった…。米国同時多発テロも、あの大地震も、犠牲者はゼロ。

著者等紹介

山本弘[ヤマモトヒロシ]
作家。「と学会」会長。日本SF作家クラブ会員。1956年京都府生まれ。78年「スタンピード!」で第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選。87年ゲーム創作集団「グループSNE」に参加。作家、ゲームデザイナーとしてデビュー。2003年発表の『神は沈黙せず』が第25回日本SF大賞候補に。06年の『アイの物語』は第28回吉川英治文学新人賞ほか複数の賞の候補に挙がるなど、日本SFの気鋭として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とら

73
星雲賞受賞作。山本さんにとっては悲願だったんでしょうね(笑)なんとなく選考委員の同情みたいな所はあるかも。でも獲ってもおかしくなかったと思う。未来の自分から書いた小説が送られてきて、自分の気持ちがそのまま書いてあって恥ずかしい!って言っていたけど、それよりよっぽどこの作品の方が赤裸々に書いてある様な気が(笑)フィクションなのはもちろんだけど、実在する人物普通に出てくるから何が何だか!未来からアンドロイドが来る、ってだけでここまで広げられたのはやはり力量だろう。他の山本さんの本も読みたくなった。宣伝しすぎw2013/01/06

chiru

66
未来からやってきたアンドロイドの目的は『人間を災厄から未然に守ること』。 主人公の生きる、あらゆる時間軸に介入し『未来の情報』と引き換えに干渉するSF構造が受け入れずらかったです。 アンドロイドのOSに『人間を傷つけてはいけない』と組み込む、アンドロイドを信用しきれない未来人。 裏付けも保証もないのに人を信用する、不合理な行動原理をもつ不完全な人間。 両者の間の埋まらない溝は、実際のA.I業界でもSF業界でもずっと追求し続けるテーマかも。 メッセージはいいけど、相性が合わない作家さんでした。★2 2018/05/19

yumiDON

30
ある日突然現れて、アメリカの同時多発テロを防いだ“ガーディアン”と名乗るアンドロイドの集団。人間を守るため、人間を死の危機から救う為に時をのぼってきた、という彼ら。救世主に見えたガーディアン達だが…。歴史の改変というテーマを真っ向から扱った物語。完璧すぎる慈愛の情をもったアンドロイド達と人間との行き違いなども絡めて書かれてあり、AIを描くのが上手いなあ、と思った。面白いし読みやすくて一気読みでした。2015/09/21

hundredpink

27
この物語は破綻している。だが具体的どこがどう破綻してるかは指摘させない著者の圧倒的筆力に感服。2015/03/20

タルシル📖ヨムノスキー

25
24世紀の未来から、ガーディアンと名乗るロボット集団が地球を守るため、人類を救うために2001年に襲来し、9月11日のあのテロを阻止するところから物語は始まる。主人公はこの本の著者の山本弘氏。未来の彼は、現在の彼に、メッセージと、これから彼が発表する物語の原稿を送る。それを受け取った現在の山本氏はどう行動するのか。未来から示された現在、そして将来を知らされることで、本当に未来は幸せになるのか?もし、この物語に興味を持ったのなら、少なくともこの本を読む前に〝アイの物語〟だけは読んでおくことをお勧めします。2020/02/18

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