内容説明
限りなく奥行きの深いオペラの世界。音楽・テクスト・ドラマのそれぞれの要素を、独特の角度からヴァーグナー、モーツァルト、R・シュトラウスのなかにさぐり、作品全体の姿をはっきりと描きだす。オペラ理解のためのこの上ない導きの書。
目次
ヤナーチェク『利口な女狐の物語』
リヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』
ヴァーグナー『ジークフリート牧歌』
ヴァーグナー『ニーベルングの指環』
ヴァーグナーの芸術―バイロイトで
映画『ドン・ジョヴァンニ』と『ばらの騎士』
映像オペラ『フィガロの結婚』
オペレッタ―この「男たちの幻想」
ロイヤル・オペラの底力
オペラ『金閣寺』
オペラ演出家・浅利慶太
永遠のカルメン
こたえられぬ『コジ・ファン・トゥッテ』の味
オペラ『建―TATERU』について
私のヴェルディ
オペラの演出
バイロイトの今
モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』(ベーム盤)
モーツァルト『フィガロの結婚』
ヴァーグナー『トリスタンとイゾルデ』
ヨハン・シュトラウス『こうもり』
コルンゴルト『死の都』
ヴェルディ『シチリア島の夕べの祈り』
モーツァルト『後宮からの誘惑』
モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』(ヤーコプス盤)
著者等紹介
吉田秀和[ヨシダヒデカズ]
1913年9月23日、東京日本橋生まれ。東京帝国大学文学部仏文科卒業。音楽批評家。戦後、批評を発表しつづけ、1953年に刊行した『主題と変奏』で批評家としての地歩を築き、以来、一貫して旺盛な評論活動を展開。1975年『吉田秀和全集』で第二回大佛次郎賞を、2006年には「わが国における音楽批評の確立」で文化勲章受章。現在、水戸芸術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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