ローベルト・ヴァルザーとの散策

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ローベルト・ヴァルザーとの散策

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  • サイズ 46判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560098646
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

同行者が綴る「ぶらぶら歩きの天才」の相貌

 カフカやゼーバルトなど、現在に至るまで数多の書き手を惹きつけてやまないドイツ語圏スイスの作家、ローベルト・ヴァルザー(1878-1956)が散歩中に心臓発作で亡くなった翌年に刊行された本書は、ヴァルザーについての基礎的な伝記資料として幾度も版を重ね、複数の言語に翻訳されてきた。
 ヴァルザーは精神を病んで文学的に沈黙して以降、スイス東部ヘリザウの病院に暮らしていたが、彼のもとを定期的に訪れていた数少ない人物のひとりが、本書の著者、カール・ゼーリヒ(1894-1962)である。さまざまな作家の支援者として知られたゼーリヒは伝記作家でもあり、彼がヘリザウを起点に、ヴァルザーと連れ立って出かけていった散策の足跡を書きとめたのが、本書なのである。
 本書の記述は1936年7月、最初の散策から始まる。ヴァルザーはすでに筆を折って久しかったとはいえ、ふたりの会話のなかで示されたという文学や社会をめぐる彼の洞察はめっぽう鋭く、また、その言動はどこか、彼の作品中の登場人物を思わせる。ふたりの驚くべき健啖ぶり、健脚ぶりも見どころ。ゼーリヒが散策中に撮影したヴァルザーのスナップを口絵に収めた。

内容説明

カフカ、ベンヤミン、ゼーバルトら数多の書き手を魅了してきたローベルト・ヴァルザー。そのヴァルザーに心酔し、彼の著作を後世に遺すことに尽力したカール・ゼーリヒ。謎に包まれた沈黙後のヴァルザーの生と思考が朗らかにきらめく、二人の「散歩」の記録―そして交錯する二つの声。

目次

私たちの散策
最後の散策

著者等紹介

ゼーリヒ,カール[ゼーリヒ,カール] [Seelig,Carl]
1894‐1962。スイスの伝記作家、ジャーナリスト、編集者。さまざまな作家の支援者としても知られる。精神を病んで文学的には沈黙し、スイス東部ヘリザウの病院で暮らしていたドイツ語作家ローベルト・ヴァルザー(1878‐1956)のもとを1936年にはじめて訪れ、1944年以降、ヴァルザーの後見人を務める。並行してヴァルザー作品の編集・刊行も進め、1960年代以降のヴァルザー再発見の礎を築く

グローア,ルカス[グローア,ルカス] [Gloor,Lukas]
1985‐。ローベルト・ヴァルザー・アーカイブ所長。近現代ドイツ文学に関する論文多数

ゾルク,レト[ゾルク,レト] [Sorg,Reto]
1960‐。ローベルト・ヴァルザー・センター館長。ヴァルザー、パウル・クレーに関する編著多数

ウッツ,ペーター[ウッツ,ペーター] [Utz,Peter]
1954‐。ローザンヌ大学名誉教授、近現代ドイツ文学、翻訳論に関する著書多数

新本史斉[ニイモトフミナリ]
1964年広島県生まれ。明治大学教授。専門はドイツ語圏近・現代文学、翻訳論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごん

3
ローベルト・ヴァルザーもカール・ゼーリヒも両名とも全く知らずに手にした本書でしたが、最推しと一緒に過ごした強火担の記録‥として読むととても楽しめました。編者あとがきを読み、広く布教したいけれど推しの真実の尊さは自分だけが理解している的なある意味同担拒否気味な部分もある複雑で奇しい愛を感じ、すぐにまた読み返したくなるし、ヴァルザーの作品やゼーリヒの人間性をもっと識りたくなりました。それにしても2人の健脚・健啖ぶりには驚き‥読んでいる間は自分もドシドシ歩いてガツガツ食べたい欲望がずっと湧いていました。2023/09/16

ルーシー

3
ローベルト・ヴァルザーその人を垣間見ることができたように思う。吹雪でも猛暑でも関係なく、何時間も歩き続ける姿からは狂気すら感じる。ヴァルザーにとって散歩とは私たちが想像する朗らかな散歩とは違うのだろう。2022/01/05

readerr

1
雨、雪の中でも、ひたすら登り、歩く作家の姿が印象に残る。立ち寄った地方の食堂の様子は、ディッシュやワインのメニューの記述と簡単な交流の記録であるが、一番温かみを感じた部分だ。精神施設に入って複雑な背景を持つ作家が、風景の中で昔の記憶をたどる姿は、一人の老人の姿として切ない。著者のゼーリヒは作家への献身と再評価、支援をしたとあるが、独占的な部分もあり、この人物も興味深い。また、精神施設の様子にも興味をひかれた。2022/08/09

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