権威主義―独裁政治の歴史と変貌

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権威主義―独裁政治の歴史と変貌

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  • サイズ 46判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560098219
  • NDC分類 313
  • Cコード C0031

出版社内容情報

後退するデモクラシー

 ここ数年、民主主義に巣食うポピュリズムが大きな注目を集めている。ブレグジットやトランプ政権はじめ各国はデモクラシーに特有の病理に苦しめられているというわけだ。
 他方、こうした潮流はいまや「民主主義の後退」として、新たな局面に入ったと捉えることもできる。
 その際、鍵となる概念が「権威主義」である。
 本書によれば、民主化の「第三の波」(ハンティントン)にもかかわらず、権威主義体制は依然として政治の日常風景となっており、現在、数において民主主義国が権威主義国を超えてはいるが、もしこの傾向が続けばその優位は逆転するという。
 私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、ビジネスパートナーや援助先として権威主義体制と関わり、また国内の権威主義化に向き合わなければならない地点に立っているのである。
 民主化の波に洗われた権威主義は、より巧妙にアプローチしてくる。強権的でむき出しの暴力ではなく、柔軟かつ狡猾な統治がその最新版だ。
 加えて、お馴染みの軍事独裁や一党独裁ではなく、個人独裁の比率が近年高まっており、その兆候になるべく早く気づくことが重要になってくる。身を守るための必読書!

内容説明

なぜ、世界のいたるところで権威主義や独裁政治が繰り返し立ちあらわれ、存在しつづけるのか。

目次

第1章 序論
第2章 権威主義政治を理解する
第3章 権威主義体制の風景
第4章 権威主義リーダーシップ
第5章 権威主義体制のタイプ
第6章 権威主義体制の権力獲得のしかた
第7章 生存戦略
第8章 権威主義体制の崩壊のしかた
第9章 結論

著者等紹介

フランツ,エリカ[フランツ,エリカ] [Frantz,Erica]
2008年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で政治学の博士号を取得。現在、ミシガン州立大学政治学部准教授。ラテンアメリカを事例として、民主化や権威主義体制の移行の研究で名高いバーバラ・ゲデス(Barbara Geddes)のもとで学んだ。独裁と権威主義の研究に的を絞り、近年、多くの学術論文と学術書を精力的に執筆している

上谷直克[ウエタニナオカツ]
1971年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学(政治学・修士)。現在、JETROアジア経済研究所地域研究センター・ラテンアメリカ研究グループ副主任研究員。専門は、政治経済学、ラテンアメリカ政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風に吹かれて

20
権威主義=独裁政治についての概説書。Q&A方式で大上段に構えず世界の実際の独裁政治に関するデータを用いながら易しく解説している。 権威主義の反対は民主主義。政権を担うものを国民が選ぶことができるかどうかが政治そのものを決める。ときには国民を暴力で抑圧して延命を図ろうとする独裁政治。 もちろん、権威主義と民主主義の間には様々な色合いの政治体制がある。選挙等民主的(民主主義ではない)手法を導入する(野党は当選しないように巧みな策略を用いる)独裁政権が増えている一方、 →2023/10/06

まると

20
冷戦終結後、民主主義の国は増えたが、権威主義的国家もアジアやアフリカを中心にかなりの数が存続し、高止まりの状態にあるのはなぜなのか。明確な答えを示してくれているわけではないが、示唆に富む指摘は多かった。特に、体制の生存戦略として民主主義の擬態を採り入れ、潜在的な批判者をあぶりだす手立てにしているという分析は鋭く、現代的な課題を突き付けている。原著は2018年刊行のため、いま最も知りたい中国(香港)やミャンマーの強権化と今後の予測については捕捉できていない。その辺りも交えて増補版を出してもらえないだろうか。2021/04/16

Toska

11
分かっているようで実はよく分からない権威主義について、一問一答形式で丁寧に解説してくれる良書。軍、政党、君主など各種独裁のうち個人独裁の危険性が最も高いとの指摘(73〜74頁)は、プーチンのロシアが陥った惨状を鮮やかに映し出しているかのようだ。独裁者は退任後の安全が保証されず、それゆえ権力にしがみついて周囲にも迷惑をかけるのに対し、民主主義のリーダーははるかによく守られているという皮肉。辞めることがイコール「禊」になってしまう日本の政治文化もどうかとは思うのだが。2022/03/16

たこ焼き

10
国際的に糾弾されないように、独裁政権/権威主義政権は見せかけの民主主義の形をとるようになっている。冷戦期には多くの国々が米ソのサポートで権威主義体制が財政的/物質的支援を受けてその力を保持していた。冷戦終結後そのサポートがなくなり、多くの体制が維持できなくなって崩壊した。権威主義体制は自分の周りを固めるエリート(政治的ライバル)か(特に経済的に)我慢できなくなった民衆の存在により崩壊するので、その脅威を非常に恐れて潰そうとする。独裁体制は独裁者が倒れても終わらず、周りのエリートが引き継ぐことがある。2022/08/31

sk

10
民主主義について書かれた本は数あれど、権威主義について書かれた本は数少ない。記述のバランスがとれた良書。2021/04/04

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