シティ・ファーマー―世界の都市で始まる食料自給革命

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  • サイズ B6判/ページ数 299,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560084021
  • NDC分類 612
  • Cコード C0036

出版社内容情報

食の安全への危機に対して、私たちは何をすべきか。世界の都市で始まった新たな食料生産のムーブメントをレポートする。

工業化・グローバル化された食品生産・流通システムがもたらす食の安全への危機に対して、私たちは何をすべきか。パリ、ロンドンなど世界の都市で始まった新たな食料生産のムーブメントをレポートする。

内容説明

工業化・グローバル化された食品生産・流通システムがもたらす食の危機に対して、私たちは何をすべきか。パリ、ロンドン、ロサンゼルスなど、世界の都市の新たな食料生産のムーブメントをレポートする。

目次

見せかけだけの食料品店
工業化された食品
工業化された摂食動物
食糧危機の世界
新たなフード・ムーブメントと都市農業の台頭
近代都市農業の起源パリ
生産する首都ロンドン
南カリフォルニアとロサンゼルス・二つの農場の物語
カナダの西海岸・バンクーバー
トロントのスラム街「キャベッジタウン2.0」
ミルウォーキーに広がる社会革命
デトロイト・経済革命に向けた願い
シカゴの垂直農場
キューバ・全国規模の都市農業
結び 都市を緑にして、自給しよう

著者等紹介

コックラル=キング,ジェニファー[コックラルキング,ジェニファー] [Cockrall‐King,Jennifer]
カナダのフードライター。アルバータ州エドモントンと、ブリティッシュコロンビア州オカナガン渓谷の湖畔にあるナラマタに在住。アルバータ大学の仏文学部を卒業後、10年以上にわたって、カナダとアメリカの雑誌や新聞に寄稿している。2007年には食に関する執筆活動に対して「カナダ・料理長とコック協会」から“サンディ・サンダーソン賞”が贈られた。初の著書『シティ・ファーマー―世界の都市で始まる食料自給革命』が2011年に“デイブ・クレベール・フリーランスライター賞”を受賞した

白井和宏[シライカズヒロ]
1957年、神奈川県横浜市生まれ。中央大学法学部卒、イギリス・ブラッドフォード大学大学院ヨーロッパ政治研究修士課程修了。生活クラブ生協神奈川理事、生活クラブ・スピリッツ株式会社代表取締役を経て、市民セクター政策機構・専務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

25
2012年初出。食べものに対して適正な価格を支払う(056頁~)。太りすぎているアメリカ人に、ハンバーガーやポテトフライ、ソフトドリンクを安価で提供するため、途上国では、森林伐採による表土の流出、地下水の汚染、生物多様性の減少が起きている(057頁)。マーク・リデル・スミス氏の垂直の菜園(2010年9月30日)の写真(117頁)は見事で、少ない敷地なら上へ伸びるというのが斬新である。社会的・文化的な価値や、知識の継承といった非経済的価値こそ重要(144頁)。2015/09/21

くさてる

16
世界の都市で今起こっている「自分の庭で、公共の畑で、農業をする」ムーヴメントについての解説本。それが求められるようになった時代的な背景にはじまって、数多くの実例が挙げられていて、面白い一冊でした。自分が地方在住ということもあって、規模の大きい家庭菜園や道の駅に野菜を出荷する農家くらいなら珍しいことでもないのですが、それを人口が集中している都市でおこなうことの意味、また単なる野菜作りだけではなくより広い意味をこめた活動にできること、などの視点が新鮮で良かったです。2015/03/21

kubottar

13
垂直農業は結構簡単にできるんですね。やる気さえあれば自分の家も農場にしてしまった人たちの話は読んでいて感動しました。2015/02/03

よう

10
図書館本。著者はカナダ人。書かれたのは2014年。世界的な食料供給の歴史、現状、現状を打破しようとする各都市の取り組みを書いている。現状の大部分の食料は完全に工業化されてしまっている。システムの中にすべてが取り込まれてしまっている状況だ。少数の巨大企業が種子から製品までを完全に掌握し、他を排除するというシステム。これからの食料自給のありかたはどうなるのか。都市農業の例をいくつか紹介することで、その可能性を示している。2020/09/04

qoop

4
都市部の空き地などを農地として利用し地産地消を進める試み。これは同時に、環境破壊を抑止しエネルギー危機に備え、災害時の対策を取る上でも有効だと著者は説く。世界的に見ると、これほど多様な方法と規模で都市農業が広がっているのかと驚いた。また、都市部ならではのメリットがあるという主張も面白い。たとえば養蜂。もし仮にミツバチの減少がネオニコチノイド系の農薬に寄るならば、確かに農薬被害にさらされていない都市部での養蜂はメリット大だろう(まぁ確定していない問題のメリットを論じても〈面白い〉止まりかも知れないが)。2015/06/21

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