内容説明
これまでの研究においては、新規参入者が経営を確立させるまでの道筋が十分に検討されてきたとはいえず、就農までの取り組みに加え、創業後にどのような経営確立の過程をたどるのか、いかなる支援方策が望まれるのかといった点を、改めて吟味することが求められている。本書では、創業時における経営資源の獲得とあわせ、創業後の経営成長や地域との関係形成のプロセスを明らかにするとともに、有効な支援のあり方を検討。施設野菜作における家族経営の創業を対象として、三つの視点から分析を行った。
目次
第1章 本書の課題
第2章 新規参入者および支援の動向
第3章 新規参入者の経営展開
第4章 イチゴ作新規参入者の成長プロセス
第5章 公的機関主導の新規参入支援の到達点と残された課題
第6章 農家グループによる新規参入支援の実態と効果
第7章 主体間連携による新規参入支援の新たな展開
第8章 結論
著者等紹介
島義史[シマヨシヒロ]
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター水田作研究領域主任研究員。1974年徳島県生まれ。1997年愛媛大学農学部生物資源学科卒業。1999年愛媛大学大学院農学研究科修了、農林水産省四国農業試験場採用。その後、独立行政法人農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センターを経て、2009年~現在、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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