出版社内容情報
チョコの原料となるカカオをタネから育てたり、カカオ豆からチョコを手作りする方法を紹介。
目次
はじめのぎもんは、チョコレートの値段
チョコレートの原料は、カカオマス?
チョコレートの正体は、果実のタネ
カカオ豆がチョコレートになる魔法!
「カカオの水」が、魅惑の味のはじまり
貴族から、大衆のものへ
カカオポッドから、タネをとりだして育ててみた 栽培
チョコレートの味と香りを決める 発酵
チョコレートの香りをひきだす 乾燥と焙炒
香り高く、素朴なザクザクチョコレート 粉砕とすり
なめらかなチョコレートをつくる魔法の温度 テンパリング
ナッツ入りに、ハート形。アイデアは自由自在
ミルク、ホワイト、生チョコレートをつくろう!
なぜ、フェアトレード(公平な貿易)なのか?
イチからつくって、みえてきたこと
著者等紹介
バンチハル[バンチハル]
1965年生まれ。1989年武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。西武百貨店の環境装飾を経て1994年よりフリーのイラストレーターに。主に児童書、教科書、絵本などの挿絵・装画など手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫陽花と雨
26
スーパーの安いチョコと、デパートの高級チョコ、いったい何が違うの?という子どもたちの疑問から始まります。まずはチョコレートの歴史から作り方まで、カカオの実から「カカオマス」ができるまでがこんなに大変だとは!そしてその過程でココアを作ったバンホーテンやミルクチョコを作ったネスレ、テンパリングのリンツ!売っているチョコ成分の違い、自分たちで作ったらどうなるか、そしてフェアトレードの話まで。子ども向けかもしれませんが大人でも楽しめました。自分で作るチョコセット、いつかやってみたいかも。2019/04/30
南
26
カカオ豆を焙炒→くだき→温めてすりつぶすと、ある時から油脂がとけだしてペースト状になる。チョコレート作りにすり鉢?と意外な写真も。市販のチョコレートが安いのには、材料に高値のココアバターを使わずパーム油を使ったり、安値で買い取って材料を調達しているから、など、今まで考えなかったことを考えさせられる写真絵本だった。2019/02/09
kanata
21
お気に入りさんが読まれていて、キーワードがきっと〈フェアトレード〉になるとビビンと来た絵本。工程の多さと難しさに「一からは作れないなあ」と思ったけど、これを現地でやってくれる人たちがいるからこそ、おいしいチョコレートを味わえるのだと心に留めたい。児童労働のことは子どもたちにも知ってほしいし、大人も一緒に考えたい問題。おいしいチョコレートの作り方や歴史を、知っていたつもりでしらなかったことも含めて、写真やイラストをふんだんに用いて教えてくれる。中身が非常に濃い。2018/04/01
遠い日
15
チョコレートをイチから作るキットがあるそうだが、チョコレートはなかなかテンパリングが難しい。すぐ白っぽい油膜ができてしまう。それはさておき、このような試みから、フェアトレードを知ることはだいじな知識となる。その次に来るのは行動だ。どんな「モノ」の後ろにも労働があることを忘れてはならない。2018/05/28
TAGO
9
BS1「チョコレートで世界を変える日本人たち」で ●カカオ農家の人たちは チョコレートを食べたことがない。 ●さらに生産しているカカオが 何になるかも知らなかった。 という驚きの事実を知り、 チョコレートの生産に興味が湧き 借りた写真絵本。 チョコレートになるまでの 工程だけでなく チョコレートの歴史 生産地での児童労働問題 生産者が販売価格を決定できない 不公平な貿易の仕組みなど 巻末には関連本の紹介と チョコレートを通して 社会問題を知るきっかけとなる写真絵本でした。 2021/12/27