内容説明
看取りは、いのちのバトンリレー。それは、亡くなる人が代々受けつぎ、自身の人生でもたくわえてきた、あふれんばかりの生命力と愛情を私たちが受け取ること。そしていつか自分が「旅立ち」を迎えたときに、愛する人に手渡していくこと。大切な人たちに囲まれたあたたかな看取りによって、いのちのバトンはずっと受けつがれていきます。
著者等紹介
國森康弘[クニモリヤスヒロ]
写真家、ジャーナリスト。1974年生まれ。京都大学経済学研究科修士課程修了、神戸新聞社記者を経てイラク戦争を機に独立。イラク、ソマリア、スーダン、ウガンダ、ブルキナファソ、カンボジアなどの紛争地や経済貧困地域を回り、国内では、戦争体験者や野宿労働者、東日本大震災被災者の取材を重ねてきた。「あたたかで幸せな生死を伝えたい」と、近年では看取り、在宅医療、地域包括ケアの撮影に力を入れ、滋賀・永源寺地域の花戸貴司医師らに同行取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
19
シリーズ4冊目。涙・・・・・、人の命の尊さや周りの家族の暖かさを感じます。2014/03/31
pocco@灯れ松明の火
17
死を迎えた様々な家族の形>死が近い人の想いを受けて生活する。命の継承は跡継ぎがいるかどうかではなく、自分の想いを知る同志(家族)がいる事だろう。どんな最期を迎えたいかを伝え、それを叶える為に最期まで付き合い、支えてくれる家族があれば最高だ。2014/07/03
(can´﹀`*)/
17
写真絵本*写真だから伝わるものが多い。感想を書くのがちょっと難しいけど、行動にしておばぁに届けよう!ご先祖さま(ウヤファーフジ)がいたから今の私がいる。それに感謝して大切に生きよう!そして、できたらバトンをつなぎたいなぁ(*´∇`*)開いてすぐのひでさんの笑顔と大好物がコーヒー牛乳の易三郎さん夫妻の写真がとても印象的でした*2014/05/14
遠い日
15
「いのちつぐ「みとりびと」」シリーズ4。死を迎える方も、見送る方も、看取りは心に刻むものが深く、多い。その人が人生を全うするお手伝いをすることなのかもしれない。そして、死に向かう人が生きた証を受け取ること。命のバトンをしっかりと受け取ることで、死者へのリスペクトを果たせるのかもしれない。2021/03/09
ヒラP@ehon.gohon
10
表紙の写真の赤ちゃんの笑顔と、中のご老人の最期の姿は、とてつもなく距離感があるけれど、安らいで見えるところに共通点があるのでしょうか。 誰もが迎える死というゴールは、見送る人にとっては命のバトンを受けとる中継地なのですね。 誰もがそれを儀式として受けとめられる、そんな見送りかたができれば素晴らしいのでしょうね。 掲載されている人たちの年齢を見ながら、自分に言い聞かせました。2017/09/27