出版社内容情報
沖縄返還交渉の水面下で交わされた密約。そこに至る密使外交のドラマを、当時の政局と騒然たる社会状況とともに活写する。
内容説明
沖縄返還への執念から、米国との数々の密約に手を染めた佐藤栄作。自ら推し進めた密使外交は、日中国交回復への野心をも掻き立てたが…。政権末期の宰相による「外交の私物化」の全容を、当時の騒然たる社会状況と、さまざまな思惑が絡み合う政局、外務省極秘電信文漏洩事件等々、沸騰する時代の空気とともに活写した渾身のノンフィクション。
目次
第1章 沖縄返還をめぐる取材競争
第2章 密約にまみれた返還交渉
第3章 佐藤改造内閣とニクソンショック
第4章 激動の中の強行採決
第5章 強まる佐藤退陣要求
第6章 爆弾質問から刑事捜査へ
第7章 夜回り取材と指揮権発動
第8章 佐藤政治の総括と退陣後の出来事
著者等紹介
馬場錬成[ババレンセイ]
1940年生まれ。東京理科大学理学部卒業後、読売新聞社入社、編集局社会部、科学部、解説部を経て論説委員。2000年11月読売新聞社退社、読売新聞社社友。東京理科大学知財専門職大学院教授、早稲田大学政治学研究科客員教授、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)・中国総合研究センター長、文部科学省科学技術政策研究所客員研究官、文部科学省、経産省、総合科学技術会議などの各種審議会委員を歴任。現在、認定NPO法人・21世紀構想研究会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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