環境リスク学―不安の海の羅針盤

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535584099
  • NDC分類 519
  • Cコード C3340

内容説明

環境にとって大切なものは何か?ダイオキシン、環境ホルモンなどの環境問題に真摯な態度で取り組んできた著者の航跡をたどる「最終講義」(1章)、「環境リスク学」の分野を切り開き、リスク評価の先をも見渡す2章ほか、中西リスク論のすべてがここに結実。

目次

1部 環境リスク学の航跡(最終講義「ファクトにこだわり続けた輩がたどり着いたリスク論」;リスク評価を考える―Q&Aをとおして)
2部 多様な環境リスク(環境ホルモン問題を斬る;BSE(狂牛病)と全頭検査
意外な環境リスク)

著者等紹介

中西準子[ナカニシジュンコ]
独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター長。1938年、中国大連市生まれ。1961年、横浜国立大学工学部工業化学科卒業。1967年、東京大学大学院工学系博士課程修了。東京大学工学部助手、東京大学環境安全研究センター教授、横浜国立大学大学院環境情報研究院教授を経て、現在に至る。専攻は環境工学。工学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なーちゃま

5
・異種のリスクを比べるために共通の指標「確率的評価」+「損失余命」を用いて、水銀被害と癌を比べることができる(程度の比較が可能) →エンドポイントが発生する確率=リスク、と定義 ・リスクは3種類あり、① 科学的評価リスク、②社会意思決定で用いられるリスク(考え方の違いやデータの不確実性を考慮して、科学的評価リスクよりやや大きめに評価されることが多い)、③国民が抱く不安としてのリスク。③が過大視してしまうリスクを、いかに専門家がリスク対象を減らすための費用と実効性とを照らし合わせて提示していけるか。2020/05/27

takao

3
ふむ2022/12/22

depo

1
図書館リサイクル本。思想によるではなく、ファクトによる環境訪客路だけでなく、ダイオキシンが出るからと小型焼却炉だけでなく、落ち葉焚きも出来なくなった。唱歌「たき火」は今、歌われているのだろうか。2023/07/29

k-young

1
【図書館】 友人が面白いと言っていたので、このご時世に良いかと思って読んでみた。 この方、長年の研究職されてる割に文章が素人にもわかりやすい平易な言葉なので、とても読みやすい。シンプルに、(敢えてだと思うが)私情をたまに挟みながら書かれているんだけど、意外とパンクなスタンスのようで。 ダイオキシン、BSE、公害病などのリスクと対経済効果について。ふむふむと読んだ。 今のこの状況、この方の意見を聞いてみたいなと思った。2020/05/04

こうきち

1
KindleUnlimitedで読了。とても重要な話だ。現在の危機にも通じるという感じがするね2020/04/26

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