出版社内容情報
高齢社会とともに所有者不明土地問題などを典型とする土地の「負」の側面がクローズアップされ、土地法の領域は法改正を伴って大きく動き出した。本書は、従来の土地法理論の蓄積を踏まえつつ、他方で不動産登記法や土地台帳のあり方などこれまであまり意識されてこなかった側面に着目し、本来は公法的な分析対象であるべき点にも関心の対象を拡げ、分析を深めている。
第一線の研究者が集い、分野横断的に土地法の世界を描き出す意欲的な理論書である。
内容説明
新たな時代の「土地法」を描き出す。人口減少・高齢化社会を迎えている現在、土地法はどうあるべきか。公法・私法・基礎法の交錯から「新しい土地法」が見えてくる。
目次
区分所有法の改正と財産権の保障―建替え決議制度の違憲審査について
所有者不明土地・手続保障・固定資産税
土地所有権と憲法―土地基本法の制定・改正論議から考える
放置不動産と人格的価値
行政法学から見た不動産登記法
相続人の占有と所有権の時効取得
新たな土地管理制度と土地所有権に対する制約―「土地を使用しない自由」を出発点として
欧文タイトルを考える
著者等紹介
秋山靖浩[アキヤマヤスヒロ]
早稲田大学大学院法務研究科教授。民法、土地法・不動産法を研究対象とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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