内容説明
動き出した“政治大国”中国、その向かう先は?アメリカの覇権主義、日本の「国益」主張にいかに対するか。急激な経済発展に伴う国内の社会矛盾をどう解決するか。世界が注目する中国政治の動態を分析する。
目次
第1部 中国政治の動力学と国家をめぐって(中国の内政外交の動力学をめぐって―政治体制改革の出路;協議的レーニン主義の限界;中国における階層分化―「身分から契約へ」の歴史的過程;現代の世界における儒教と「和合学」の意義)
第2部 中国政治の矛盾と格闘(政経一体化開発構造と中国農村の環境衝突―浙江省の3件の“群衆事件(群体性事件)”を中心として
中国における政治文明と政治体制の変容―江沢民政権(1994~2002年)と胡錦涛政権(2003~2007年)の政治過程を考察して
現代中国における階級理論の2度の転換と政治体制改革
「幹部履歴表」にみる中国体制内改革)
第3部 中国の外交と日中関係の展開(中国「崛起」をどうみるか?;中日関係の概況と総合的戦略の命題;中日関係の現状と新時期における戦略的選択;「新中日関係」を構築しよう)
著者等紹介
加々美光行[カガミミツユキ]
1944年、大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。アジア経済研究所主任研究員、愛知大学法学部教授を経て、愛知大学現代中国学部教授。2002年、文部科学省「21世紀COEプログラム」採択に伴い愛知大学国際中国学研究センター所長に就任。主な研究分野は現代中国政治、中国政治思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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