出版社内容情報
車椅子の天才学者ホーキング博士の言葉を、実際にISSで対話した宇宙飛行士・若田光一が紐解く。
目次
第1章 宇宙についての対話
第2章 科学についての対話
第3章 人間についての対話
第4章 人生についての対話
第5章 夢と希望についての対話
第6章 生と死についての対話
第7章 未来についての対話
著者等紹介
若田光一[ワカタコウイチ]
宇宙飛行士、博士(工学)。1963年埼玉県生まれ。1987年九州大学工学部航空工学科卒業。1989年九州大学大学院工学研究科修士課程を修了し、日本航空株式会社にエンジニアとして入社。1992年宇宙開発事業団(現JAXA)が募集した宇宙飛行士候補者に選抜される。1996年日本人初のミッションスペシャリストとしてスペースシャトルに搭乗。2000年日本人の宇宙飛行士として初めて国際宇宙ステーション(ISS)の組み立てミッションに参加。2009年には日本人で初めてISS長期滞在ミッションを行う。2010年日本人として初めてNASA管理職(宇宙飛行士室ISS運用部門チーフ)に就任。2014年に日本人初となるISSコマンダー(船長)を務める。JAXA宇宙飛行士グループ長、JAXA・ISSプログラムマネージャ、JAXA理事を歴任し、2020年よりJAXA特別参与、宇宙飛行士として任務を継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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toshi
8
スティーブン・ホーキングと若田光一の対談集かと思って買ってみたら全く違っていた。ホーキング博士が自著の中や、様々な機会に語った言葉に対し若田氏が解説やコメントをするといった内容。どの言葉を選ぶのかを若田氏が決めたのかどうかは明らかにされていないけれど、教訓的・哲学的といった言葉が多い。ホーキング博士の著作はかなり読んでいるけれど、一つも覚えていたものはありませんでした(笑)。一番良かったのは「全てが運命で決まっていて、何も変えることはできないと主張する人でさえ、道路を渡るときには左右を確認する」。 2020/10/05
R.
6
人類には滅亡しかない、と思ってましたが、それを前提にホーキング博士が宇宙への居住を現実のものとして考えておられたということに、驚き、目から鱗が落ちたような感じです。宇宙のこと、ホーキング博士のことをもっと知りたくなりました。2020/12/27
keisuke
6
図書館。2020/09/26
RS
5
ホーキング博士のことばについて若田さんが自身の経験からの咀嚼した考えを伝える内容。宇宙というスケールの大きなものを対象にしていると人生や生活、しごととは何かついて考えることも多くあるのだろう。根底にあるのは常に好奇心を持つこと、今できることをやること。2020/12/26
みなと
4
身体が動かなくなる難病のALSにかかっても人生に絶望せずに生きたホーキング先生の言葉にに励まされた。病気や障害で動けなくなったときに、その後の自分を豊かにしてくれるのは、他人じゃなくて自分しかいないから、自分が納得するために行動したり、これからを考えていこうと思った。若田先生の「他人を納得させるために生きる人生ではなく、自分の居場所と自分なりの方法論を見出し、自分が納得できる人生を歩んでほしい」が刺さった。もっと自分の考えを大事にしていいんだよ、と励まされてるみたいだな。2020/11/12