絶望を希望に変える経済学―社会の重大問題をどう解決するか

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絶望を希望に変える経済学―社会の重大問題をどう解決するか

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  • サイズ 46判/ページ数 523p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532358532
  • NDC分類 331.04
  • Cコード C0033

出版社内容情報

2019年ノーベル経済学賞受賞者による、受賞第一作!
     *
いま、あらゆる国で、議論の膠着化が見られる。多くの政治指導者がひたすら怒りを煽り、不信感を蔓延させ、二極化を深刻化させている。対立する人々は、話し合いをすることもままならなくなっている。ますます建設的な行動を起こせなくなり、課題が放置されるという悪循環が起きている。
     *
現代の危機において、経済学と経済政策は重要な役回りを演じている。たとえば・・・・・・
●成長を回復するために何ができるか。富裕国にとって、経済成長は優先すべき課題なのか。ほかにどんな課題を優先すべきか。
●あらゆる国で急拡大する不平等に打つ手はあるのか。
●国際貿易は問題の解決になるのか、深刻化させているだけか。
●貿易は不平等にどのような影響をもたらすのか。
●貿易の未来はどうなるのか、労働コストのより低い国が中国から世界の工場の座を奪い取るのか。
●移民問題にはどう取り組むのか。技能を持たない移民が多すぎるのではないか。
●新技術にどう対応するのか。たとえば人工知能(AI)の台頭は歓迎すべきなのか、懸念すべきなのか。
●これがいちばん急を要するのかもしれないが、市場から見捨てられた人々を社会はどうやって救うのか。
     *
だが、「経済学者」への世間の信用度は、「政治家」に次いで二番目に低い。どうしたら「良い経済学」の最新の知見を、もっと一般の方々に活用してもらえるようになるのだろうか。 
●いま社会が直面している重要な問題に今日の最良の経済学はどのように取り組んでいるのか。
●今日のすぐれた経済学者たちは世界をよりよくする方法をどう考えているのか。
●人間が望む幸福や幸せな暮らしを構成する要素を、経済学はどのように高めることができるのか。
     *
よりよい世界にするために、経済学にできることを真っ正面から問いかける、希望の書。

内容説明

いま、あらゆる国で、議論の膠着化が見られる。多くの政治指導者が怒りを煽り、不信感を蔓延させ、二極化を深刻にして、建設的な行動を起こさず、課題が放置されるという悪循環が起きている。移民、貿易、成長、不平等、環境といった重要な経済問題に関する議論はどんどんおかしな方向に進み、富裕国の問題は、発展途上国の問題と気味悪いほど似てきた。経済成長から取り残された人々、拡大する不平等、政府に対する不信、分劣する社会と政治…この現代の危機において、まともな「よい経済学」には何ができるのだろうか?よりよい世界にするために、経済学にできることを真っ正面から問いかける、希望の書。

目次

1 経済学が信頼を取り戻すために
2 鮫の口から逃げて
3 自由貿易はいいことか?
4 好きなもの・欲しいもの・必要なもの
5 成長の終焉?
6 気温が二度上がったら…
7 不平等はなぜ拡大したか
8 政府には何ができるか
9 救済と尊厳のはざまで
結論 よい経済学と悪い経済学

著者等紹介

バナジー,アビジット・V.[バナジー,アビジットV.] [Banerjee,Abhijit V.]
MITフォード財団国際記念教授(経済学)。2019年、ノーベル経済学賞を受賞。コルカタ大学、ジャワハラール・ネルー大学卒。1988年にハーバード大学にてPhD取得(経済学)。2009年インフォシス賞受賞。2011年フォーリン・ポリシー誌が選ぶ世界の思想家100人に選出される。2012年には国連事務総長直轄の「ポスト2015年開発アジェンダに関するハイレベル・パネル」の委員に任命される。専門は開発経済学と経済理論。配偶者でもあるデュフロと執筆した『貧乏人の経済学』(邦訳:みすず書房)でジェラルド・ローブ賞、ゴールドマン・サックスとFTが選ぶブック・オブ・ザ・イヤーを受賞

デュフロ,エステル[デュフロ,エステル] [Duflo,Esther]
MITアブドゥル・ラティフ・ジャミール記念教授(貧困削減および開発経済学担当)。2019年、ノーベル経済学賞を史上最年少で受賞。フランス出身。パリ高等師範学校卒業後、1999年にMITにてPhD取得(経済学)。2009年には「天才賞」として知られるマッカーサー・フェローシップを、2010年には40歳以下の経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞。2013年ダン・デービッド賞、2014年インフォシス賞、2015年アストゥリアス皇太子賞など受賞多数

村井章子[ムライアキコ]
翻訳者。上智大学文学部卒業。経済・経営、環境関係の翻訳を主に手がけ、高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

51
chapter6 環境問題がテーマです。読書途中ですが、ズバリの指摘にメモ! 「誰もが明確な選好を持っていて、それに基づいて行動する」のであれば、貧困国に目を向けることなど難しいのかもしれません。自分のことで精一杯なので。しかし、環境問題は地球規模ですよね。厳しくも突きつけられた課題ですね!2021/11/07

TATA

49
大学時代に学んだ経済学は完全市場と需給均衡を前提としたモデル理論、当然実際の経済はこうはいかない。経済成長のメカニズムも十分に説明できない経済学に意味があるのかという問いに対して、ノーベル賞受賞の経済学者両名による提言。グローバルに経済が均質化する中では先進国の成長は困難であり、不平等を是正して質の向上を目指すべきとの論から徐々に社会経済学に。最近多く見る論なのですが、移民、自由貿易、気候変動に対する考え方は参考になる部分も多く、数多の示唆に富む一冊でした、好著。2021/01/12

seki

30
愛のある経済学の話。これまで知っていた経済学はなんとなく浮世離れ感があったが、本書はきちんと現実と向き合っていると感じる。貧困や不平等を扱うテーマは重いが、目を逸らさず、あらためて自分たちには何ができるか考えていきたい。2022/07/30

mikarin

25
2019年ノーベル経済学賞を受賞した二人の著作。世論調査によると経済学者は政治家の次に信用されてないそうです。分かる。経済学者って何してる人?こうすればお金が儲かるとかこうすれば経済が成長するとか適当な事を言ってる人だと思ってました。でもそれは大きな誤解であることがよく分かる本。経済学というと難しそうだけど現在の地球規模の問題(移民、貿易、成長、不平等、環境)について分かりやすい言葉で書かれていて読みやすい。こういう人いるんだ。パンデミック前の本なのでその後どんな変化が起きているのか分からないですが。2020/10/27

yyrn

25
経済予測はなぜ当たらないのか?で始まり、次に一般人の感覚と経済学者の意見はなぜ異なるのか?という観点から、移民が受入国の低所得者の仕事を奪うからNOという意見の誤りを指摘し、さらに自由貿易はwin-winになるのに為政者たちがこぞって関税を課したがる等々の話が続いて、結局、経済学者が正しい政策?を提案しても、支持者を気にする政治家連中が大衆に同調して誤った選択をしてしまうから世の中は常に間違った方向へと進んでしまう、と言いたいのかな?と思ったが、教育や医療を良くする方法は分かっているのに、経済を良くする⇒2020/08/09

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