空き家急増の真実―放置・倒壊・限界マンション化を防げ

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532355210
  • NDC分類 365.3
  • Cコード C0036

内容説明

人口減少が始まり、やがて世帯数も減少へ。高齢化、過疎、建物の老朽化など、多くの問題が絡み合い、地方や郊外では放置される空き家が急増、倒壊・放火・不審者の侵入など社会問題化している。解決には、新築抑制と中古住宅活用の同時推進が必要だ。

目次

第1章 「住宅・土地統計調査」からわかる空き家の実態
第2章 地域の実態調査から見た現状
第3章 将来展望
第4章 空き家対策
第5章 空き家を活用した住宅市場の再構築
第6章 積極的活用に向けて

著者等紹介

米山秀隆[ヨネヤマヒデタカ]
1986年筑波大学第三学群社会工学類卒業、1989年筑波大学大学院修士課程経営・政策科学研究科修了。野村総合研究所、富士総合研究所を経て、富士通総研経済研究所上席主任研究員。2007~2010年慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mazda

23
当然のことですが、人口が減少している中新築住宅を供給し続ければ、空き家が増えていきます。本書で試算している空き家増加率ですが、今と同じにするためには新築住宅着工数を半減するしかなく、これまで通りの着工数だと2028年の空き家率が23.7%になるとしています。デトロイトが空き家率30%オーバーで治安の急激な悪化に悩まされたという話はよく聞かれますが、日本でもそうなる日は遠くないと思います。住宅ローン減税の撤廃、住宅宅地への課税強化、郊外に家を持つ場合公共料金を引き上げる、などの策が必要でしょう。2017/05/14

貧家ピー

7
2012年の本。住宅ローン減税など、今でもやってることがちぐはぐ。2020/11/06

Humbaba

6
空き家が生まれたとしても,その不利益が地主や不動産屋といった本人のみに振りかかるのならばまだ良い.しかし,その不利益は本人のみならず,その空き家周辺に住むすべての住人にも振りかかる.だからこそ,それを取り除くために行政なども動いている.2012/07/10

M_Study

5
タイトルに「真実」とあるが、「現実」とした方が適切かも。データ集のような本。日本の住宅は狭いとばかり思っていたが、実際には賃貸住宅が狭いだけで戸建てや分譲は他国と同レベルらしい。中古一戸建てや中古分譲マンションの賃貸市場投入が進めば、日本の住宅環境もだいぶん改善されるかもしれない。積極的活用策としてREIT活用やコンパクトシティ化があげられているが、実行するのは容易ではないと思われる。新築優遇税制の撤廃や、長期定借の実現といった法律の改正ぐらいが手の届く範囲ではないだろうか。2015/05/17

tochinoarasi

4
これまで永らく持ち家取得を優遇する政策が続いてきており、新築着工の総量規制なども行われてこなかったが、ここへきて人口減少もあり、空き家率が上昇してきているという内容。 今後は、空き家というストックをいかに活用していくかが重要。中でも、住宅セーフティネットを、現在の公共住宅直接供給方式から、民間賃貸住宅への家賃補助へ切り替えることで、住宅困窮者の救済に資するというという意見には賛同。2014/08/15

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