バイオエネルギー大国ブラジルの挑戦

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532355036
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C3033

内容説明

ブラジルは長らく国家主導でサトウキビを原料とするバイオエタノールの生産・普及を進めてきた。今では、同国のエネルギー供給の約半分は再生可能エネルギーになっている。これは世界的に見ても珍しい。バイオエタノール・バイオディーゼル・バイオ電力からなる、ブラジルのバイオエネルギー産業は、世界で最も先進的な総合的再生可能エネルギーの供給体制といえる。今後、日本が国内のエネルギー供給において、再生可能エネルギーの比率を高めていく際に、ブラジルから学ぶべき点は多い。

目次

第1章 バイオエネルギーとは
第2章 ブラジルが進めた政策
第3章 ブラジルのバイオエネルギーの将来と食料需給に与える影響
第4章 バイオエネルギーと環境
第5章 ブラジルが進めた政策の意義とバイオエネルギー大国ブラジルの挑戦
第6章 今日本がブラジルのバイオエネルギーから学ぶこと

著者等紹介

小泉達治[コイズミタツジ]
国際連合食糧農業機関(FAO)天然資源・環境局(NR)気候変動・エネルギー・農地保有部(NRC)事業調整官。博士(生物資源科学)。1969年石川県生まれ。筑波大学第2学群農林学類(現生物資源学類)卒業後、農林水産省入省。以降、国際部、経済企画庁(現内閣府)、中国四国農政局、総合食料局、米国農務省経済研究所(USDA‐ERS)客員研究員、国際連合食糧農業機関(FAO)経済社会局商品貿易部エコノミスト、農林水産省農林水産政策研究所主任研究官等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

C-biscuit

8
会社の本。最近バイオエネルギーについて聞かなくなったような気がするのは気のせいであろうか。そう考えるとシェールガスについても聞かなくなった。こちらは昨今の原油安の影響であるが、ブラジルのバイオエタノールはどうなのかと思う。本はブラジルのバイオエタノールの成功をこれまでの経緯を含めて書かれている。理解していなかったが、ガソリンとアルコールのどちらでも走るフレックス車の導入が、バイオエタノールの価格変動をユーザーが自由に選択することで、回避できるのが成功の鍵を握っていたようである。バランスの良い発展を願う。2015/11/28

1
サトウキビを原料とするバイオエタノールの生産・普及を国策で進めたブラジルが、世界最先端の再生エネルギー国家となるまでを解説。震災で原発の危険性が問われ、雪崩式に原発廃止の動きが世界で始まる中、以前日本でも再生エネルギーとして注目されたバイオエタノールに注目が集まり、バイオエネルギーが国のエネルギーの約半分を担っているブラジルの手法を各国が取り入れようとしている。経済発展がまだ十分ではないが故の物価・人件費の安さもあるが、中東事情から石油危機が起こっても無問題でできるのは強い。問題は食糧が故の飢饉問題か。2012/02/18

しまも

0
この本を通じてブラジルが昔からバイオエタノールの開発をしていたこと。また、ブラジルの自動車業界・社会が日本のエネルギー戦略と少し違った事などが知れてよかったです。もしブラジルのエネルギーについて興味があったり、ブラジル株(特に自動車・航空・電力)を買いたいという人がいるのなら、この本を読んでから購入してもいいかもしれません。 ※ただし、データが多いので途中で飽きてしまう人が多いかもしれないですがw(←そのうちの1人)2013/09/20

デコボコ

0
 表紙に「BRASIL」とありまして。笑いながら辞書ひくとポルトガル語ならこの綴りなのかそうですか。 エネルギーのポートフォリオって国・都市ごとの特徴が大きな要因だし、CO2より寧ろ水資源や金属資源、既存のインフラを考慮すべきと思いますが、日本ではともかくブラジルではこうという話。随分とバイオエネルギーに力を入れているらしい。 普通に良い本だが、データを列挙してる感じ。2013/03/18

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