いま戦争と平和を語る

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532167479
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0021

内容説明

戦争を体験していない世代へ。大切なのはリアリズムと常識。歴史を知ることは「日本人」を知ること。

目次

第1章 歴史は「人間学」
第2章 わたくしの戦争体験
第3章 隅田川の青春
第4章 戦史にのめり込む
第5章 「日本のいちばん長い日」
第6章 勝利で堕落した日本人
第7章 昭和の失敗の教訓
第8章 作家たちの歴史観
第9章 戦争責任
第10章 平和主義こそ日本の機軸

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』編集長、専務取締役を経て作家に。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、『ノモンハンの夏』で山本七平賞、『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞を受賞

井上亮[イノウエマコト]
1961年、大阪生まれ。関西学院大学法学部卒業後、日本経済新聞社に入社。東京、大阪の社会部で警視庁、大阪府警、宮内庁、法務省などを担当。長岡支局長などを経て社会部編集委員。皇室と昭和史を担当。元宮内庁長官の残した「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちさと

29
本書は2010年民主党政権下での出版。「今の政権は幕末維新後の政権と似ている。もたないでしょう。」という半藤さんの見解があり、鳩山さんは三条実美(家柄よし·なにも決められない)、小沢さんは西郷隆盛(カリスマ性あり·永久革命論者)、管さんは桂小五郎(調停役、でも力発揮できず終わる)などなど歴史と今をリンクさせた部分が楽しかったです。今回の歴史のIFは「もし第二次大戦に突入しなかったら」ーもっと侵略主義的な日本を出現させて、結局世界を敵を敵に回していた?2018/12/10

じゅんじゅん

4
2010年発行。日経新聞の記者である井上氏の半藤氏へのインタビューをまとめた一冊。半藤氏の語り口は本当に若々しくわかりやすくその意思が伝わってきます。「昭和史」と重なる部分もありますが、面白かったのは第8章【作家たちの歴史観】でした。 いろんな角度から歴史を学んでみたいと思えた一冊です。2013/08/28

naruo_homewood

4
今まさに日本での戦争の歴史を知るべき時であると思い、その入門書として本書を手に取りました。井上亮氏の問いに対して半藤一利氏が答える形でできている本書ですが、半藤氏の実体験を基にご自分で勉強・調査した結果得られた思いを多分に綴られていて、非常に参考になりました。半藤氏の思い一色の内容なので、全てを信用する訳にはいかないですが、自分がいかに歴史を知らないかを思い知らされました。今の日本の問題の一つには自国の歴史を知ろうとしないところにあるのではないでしょうか。今からでも歴史を知る努力をしたいと思います。2012/08/25

岡本

4
近代史を専門とする半藤一利氏のインタビュー本。右、左にブレ過ぎず脚色のない物を良しとする半藤氏への様々なジャンルの質問。戦争を知らない人達へ改めて正しい歴史観を持ち自分達の国の方向性を考える必要性等、今だからこそ考えるべきトピックが多く書かれています。氏の他の著書にも興味を持つ切っ掛けとなる部分も多くありました。氏の何よりも大切な日本近代史の教訓として「常識とリアリズム」と書かれていました。真の平和論とは何か、戦争論とは何か。深く考える切っ掛けともなる一冊です。2012/03/07

Hiroshi Matsui

3
なかなか面白かった。日本で「戦争と平和」を考える時、「昭和」をどうとらえるかという事が問題になる。そして太平洋戦争をどう考えるかと言うことが問われる。この『いま戦争と平和を語る』を読んでわかったのだけれど、「太平洋戦争についてどのような考えを持っていますか?」と聞かれて、きちんと話が出来る人はかなり少ないと言うこと。少なくとも私は答えられない。2010/09/10

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